フジが「THE MANZAI」ネタ番組化を発表しない事情

2015年09月05日 10時00分

2013年の「THE MANZAI」で優勝したウーマンラッシュアワー

 年末恒例となっているフジテレビ系のお笑い特番「THE MANZAI」が、今年は賞レースではなくネタ番組として放送されることを本紙は既に報じた。複数の芸人がこれを裏付ける発言をしているが、当のフジはいまだに正式発表していない。その裏には「今年から復活する『M―1グランプリ』に“取って代わられた”という屈辱的なイメージが付くのを恐れているため」(関係者)との見方が浮上。またもフジの落ち目ぶりが際立っている。

 昨年まで漫才日本一を決める大会として行われていた「THE MANZAI」だが、今年は形式が様変わりする。番組名は残す方針だが、バトルはなくなり“純粋なネタ番組”として放送されることを本紙は6月23日付紙面で報じた。

 その後、フジテレビ系で7月25~26日に放送された「FNS 27時間テレビ」で、お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔(34)が「『THE MANZAI』がもう終わるんですよ。たった4年で」と発言。共演者を驚かせた。

 さらに、その場にいた「ナインティナイン」の矢部浩之(43)は、村本の発言を受けて「コンテスト形式は、ね」とコメント。本紙が既報した通り、コンテスト形式の賞レースをやめて、「THE MANZAI」がネタ番組として放送されることを裏付けるような発言だった。

 ウーマンラッシュアワーは、2013年の「THE MANZAI」で優勝したコンビ。またナイナイは同番組のMCを務めているだけに、細かい事情を知っていても何の不思議もない。だが村本と矢部が「THE MANZAI」について発言した「27時間テレビ」の放送から1か月以上が経過したにもかかわらず、フジテレビは「THE MANZAI」の形式変更をいまだに正式発表しないままだ。

 お笑い関係者は「『THE MANZAI』は11年から昨年まで4年間、コンテスト形式で行われたが、どんなに遅くても7月には予選が始まっていた。それが今年はいまだに行われていない。概要発表さえしていないのだから、今年は賞レースとして開催できないのは明白」と指摘する。

 それでもなお、フジが正式発表しないのは「今年から復活する『M―1グランプリ』(朝日放送=テレビ朝日系)に対する意地でしょうね」(同)。

 漫才日本一を決める大会として有名だった「M―1」は01年にスタート。10回目を区切りとして10年をもって終了したが、今年復活することが決定。当初は「THE MANZAI」とは時期をずらして「『M―1』は夏に開催する」と発表したが、今年に入り、年末開催を明言。予選は8月17日に始まった。

 こんな状況にもかかわらず、フジが「コンテスト形式の『THE MANZAI』は終了」と発表しない裏側には、なんとも苦しい事情があるという。

「フジは例年通り、賞レースとして『THE MANZAI』を続けたかったが、主催に名を連ねる吉本興業サイドが『賞レースはM―1に一本化したい』という意向だったようだ。納得いかないフジは反対したものの、押し切られてしまった。そんな経緯があるから、自ら発表したくないのでしょう」(同)

 視聴率の低迷が続くフジテレビにとって「漫才日本一を決める舞台が『M―1』だけとなり『THE MANZAI』が撤退させられた」などとは、おいそれと発表できないほどの大屈辱だったということか?