妻の前歯折り「DV逮捕」 作家・冲方丁容疑者の評判

2015年08月26日 10時00分

 映画化された小説「天地明察」などで人気の作家、冲方丁(うぶかた・とう)こと藤野峰男容疑者(38)が、傷害の疑いで警視庁渋谷署に逮捕されていたことが24日、明らかになった。逮捕容疑は21日午後7時ごろ、自宅兼事務所の東京・港区南青山のマンションで30代の妻と口論になり、顔を殴った疑い。妻は前歯が折れるほどのけがを負ったという。

 妻が22日に警察に相談し、逮捕に至った。数日前にも千葉県内で2人は口論し、警察が駆けつける騒ぎを起こしていた。冲方容疑者は「口げんかはしたが、殴ってはいない」と容疑を否認している。

 冲方容疑者は1996年に小説家デビュー。2010年に「天地明察」で吉川英治文学新人賞や本屋大賞を受賞。SFから歴史もの、アニメの脚本も手がけるなど幅広く仕事をしていた。直木賞にノミネートされたこともある将来が期待される作家だった。

 同業者の評判はすこぶるよい。アニメ監督の羽原信義氏(52)はツイッターで「絶対にありえない! そんな人ではない! もし仮に、万が一そのような事があるとしたら、何かよほどの理由があるとしか考えられないが、それでも彼がDVという記事に関しては絶対に無いと断言できる。僕は彼を心の底から信じている」とつぶやいた。

 アニメ業界関係者は「すごくまともな印象で、仕事もできる。今の時代に合わせてメディアミックスを意識できる人です」と仕事ぶりを語る。

 被害者となった妻はかつて広告代理店に勤めていた。代理店を辞めた後に冲方事務所に入り、マネジャーをしていた。子供も生まれ、2人は10年以上の仲だった。

 しかし最近は別居していたという。一緒にいる時間が長すぎてけんかが絶えなかったのか。