漫才師・今くるよ(年齢非公表)が23日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で行われた漫才コンビ・中川家の単独ライブ「中川家の特大寄席2015」にサプライズで出演。中川家のモノマネ漫才に参加し「今いくよ・くるよ・くるよ」というトリオで漫才を披露した。

 くるよが今年5月28日に亡くなった相方の今いくよさんと最後に漫才を披露したのが5月11日。それ以来、3か月半ぶりにNGKの舞台に立った。中川家の礼二(43)がくるよを、剛(44)がいくよさんをイメージした服装で登場。後に続いてくるよが姿を見せると会場には大きな歓声が上がった。

 漫才では「今いくよ・くるよ」の往年のネタをコピー。いくよさんに扮した剛の「私たちソフトボール部でして私ピッチャーでエース。くるよちゃん、キャッチャーでロース」というボケに、くるよと礼二は2人で「どやさ」とツッコミを入れて笑わせていた。

 くるよが中川家の単独ライブで舞台復帰した理由を、お笑い関係者は「くるよさんは中川家を弟分としてかわいがっていた。しょっちゅう、いくよさんも含めた4人でご飯に行っていた。そこでも中川家の2人は細かな言動を見ていてモノマネする。くるよが『よう、そんなとこまで見てるな!』と感心するほど。いくよ・くるよを愛した中川家だからと思って舞台に立ってもいいと思ったのでは」と話す。漫才を披露した後、くるよは「中川家はこれからの大阪、日本全国を背負っていく存在であってほしい」と中川家にエールを送った。くるよにとっても忘れられない舞台になったに違いない。