お笑いコンビ「ミルクボーイ」が“大阪漫才界の顔”になりつつある。

 ミルクボーイは12日、お笑いコンビ「中川家」が司会を務めるニッポン放送のラジオ番組「中川家 ザ・ラジオショー」にゲスト出演。同番組は普段、東京のスタジオからの生放送だが、この日は「大阪帰省スペシャル」と題し、大阪からの放送となった。

 お盆ということで吉本興業の劇場では、普段と違う特別の興行が行われている。所属の人気芸人はこぞって出演しており、中川家も“お笑いの聖地”と言われるなんばグランド花月(NGK)に出演するため、今回は大阪からの放送となった。

 お盆の興行のため、中川家は前日の11日、NGKで4回公演をこなしたと明かした。だがミルクボーイの忙しさはその比ではない。「NGKも4回出さしてもらって、ほかにも出させてもらって、全部で13ステージ」というから驚くしかない。

 もちろんこれほど忙しくなったのは、2019年の「M―1グランプリ」で優勝したことが大きい。あれからもう3年近くがたつが、ミルクボーイは「次の年は『マヂカルラブリー』さんが優勝したけど東京(所属)なんです。その次の年、去年は『錦鯉』さんで吉本じゃないんですよ。大阪吉本の立場で言うと、僕らが最新のまま」と明かした。

 大阪吉本所属でM―1を制したのは、ミルクボーイ以外に6組いる。「フットボールアワー」「ブラックマヨネーズ」「チュートリアル」「笑い飯」「銀シャリ」「霜降り明星」というそうそうたるメンバーだ。

「ただみんな、優勝した後に拠点を東京に移した。でもミルクボーイだけは大阪を拠点に活動している。大阪で活動する“M―1王者”はミルクボーイだけだから、引っ張りだこになるのも当然でしょう」(お笑い関係者)

 大阪所属で唯一のM―1王者は、今後も忙しい日々が続きそうだ。