【過去のカッパ騒動】過去、本紙が「衝撃写真 カッパ発見」と報じたのは2002年10月24日付1面だった。

 本社編集局に「岩手・遠野市民 匿名希望」で届いた写真には、川べりの草むらを2本足で歩く全身緑色の謎の生物がハッキリと写っていた。

 本紙記者は現地に飛んで、撮影ポイントの小烏瀬川付近で、子供も含む多くの市民が目撃していることを確認した。

 ところが、同年11月になって、この写真が、バラエティー番組「電波少年(当時の名称は電波少年に毛が生えた 最後の聖戦)」(日本テレビ系)の仕掛けだったことが発覚。お笑い芸人のモンモン(29=当時)を3か月間、カッパに扮装させ遠野に潜伏させ、それをディレクターが写真に撮影、本紙に送っていたのだった。

 遠野のカッパ伝説は、民俗学者・柳田国男の「遠野物語」にも書かれ、市民の間でも「カッパ様」と代々語り継がれていただけに、番組の“やらせ”は大問題になったが、モンモンが遠野市でおわび行脚するなどして、騒動は収まった。