作家の辻仁成(55)が監督する映画「TOKYO DECIBELS(トーキョーデシベル)」(来年公開予定)が14日、クランクアップした。

 同作は、辻監督が芸能事務所「タイタン」に移籍後初の作品となる。

 辻監督は「かつて味わったことのない手応えでクランクアップできました。素晴らしいキャスト、最高のスタッフに恵まれました。また、タイタンが映画製作に踏み出す記念すべき第一作でメガホンを持つことができて、光栄の極みです」と自信をのぞかせる。

 ダブルヒロインの一人、女優の安達祐実(33)は「辻監督独特の世界観で演じることができて、とても貴重な時間を過ごさせていただきました。フミ(役名)の中で響く不協和音を感じていただけると幸いです」とコメント。もう一人のヒロインの安倍なつみ(34)は「苦しくもあり、楽しくもあり…。マリコ(役名)として生きられた日々は、幸せでした」と充実感いっぱいのようだ。

 映画は、東京の「音の地図」を作る研究者とその恋人である「調律師」を軸に展開されるヒューマンドラマ。人間関係のズレを「音のズレ」で表現するなど“作家・辻仁成”のエッセンスがふんだんに盛り込まれている。音楽監督には「X JAPAN」「LUNA SEA」のSUGIZO(46)を起用するなど、ストーリー以外の仕掛けも見逃せない。