女優の大島優子(26)が13日、都内で行われた主演映画「ロマンス」(29日公開)のジャパンプレミア舞台あいさつに登場した。

 箱根を舞台としたヒューマンドラマでAKB48卒業後初めて、主役を演じた。その役柄は小田急電鉄「ロマンスカー」で接客するアテンダント役。ひょんなことから、何年も会っていない母親を捜す小さな旅に出るというストーリーだ。

 黒を基調としたレースのドレス姿で登壇した大島は「この日を迎えるのがとても楽しみだった。海外の映画祭での反応を聞いて、早く日本のお客様に見てもらいたかったです」と自信あふれる表情を浮かべる。

 演技には定評のある大島だが、本人は「叱ってくれる人を求めている」と明かすのはある映画関係者。自分の演技に対して厳しい意見を言う人間の存在を必要としているのだという。

「子役経験のある大島は芸能界の人間をよく知っている。本人は『いい時はみんな褒めてくれるけど、ダメになると一斉に人が離れていくのがつらかった』と苦い経験を忘れていない。女優として上り調子のいまだからこそ、あえてキツイことを言ってほしいと願っているんだよ」(前出関係者)

 大島はチヤホヤされることが、自分にとって良くないことを知っているわけだ。「さすがAKBでセンターを張っただけのことはある。客観的に自分を観察できるのが大島の強み」と同関係者。

 今年の東スポ映画大賞では審査委員長のビートたけし(68=北野武監督)から「見事、アイドルから女優に脱皮した」と高評価された。今後は世界のキタノとのコラボが見たいところだ。