女優・北乃きい(24)が10日、都内で行われた映画「先生と迷い猫」完成披露試写会に主演のイッセー尾形(63)、染谷将太(22)、ピエール瀧(48)、もたいまさこ(62)、岸本加世子(54)、深川栄洋監督(38)と出席した。

 映画はアレクサンドル・ソクーロフ監督の「太陽」以来、約9年ぶりに主演を務める尾形は「上品で品格のある映画。撮影はほぼ1年くらい前。伊豆の下田でのロケーションだったのですが、毎日楽しくて終わらなければいいと思っていました」と穏やかにほほ笑んだ。

 ここで問題が発生。清潔感あふれる白の衣装で登場した北乃は現場の様子を聞かれた際、尾形をなんと「いせやさん」と呼んでしまう失態を犯した。悪気がない分、よけい厄介だ。

「『いせやさん』とあえてリズム感をずらして演じてほしいと、監督に言われました。でも『いせやさん』と、ずらす前からずれていたので大丈夫でした」

 これには出演者たちも「???」となり、スルーしかなかった。

 もちろん出演者の中に「伊勢谷友介」など、名字が「いせや」の者はいない。映画スタッフは「多分、北乃さんが間違えたのでは。緊張していたのかも」と笑いながら説明した。

 まさに「天然」という言葉がぴったりだが、北乃といえば、日本テレビ系朝の情報番組「ZIP!」のMCを務めているだけに、「いせや問題」をどう伝えるか注目だ。

 映画は校長職を定年退職し、妻に先立たれて一人暮らしをする森衣恭一が野良猫のミイと交流するうち、大切な気持ちを取り戻していく姿を温かく描く。

 この日、野良猫のミイを演じたドロップちゃんと、今作のヒットを祈願する招き猫の氷像も登場。映画は10月10日から全国で公開される。