お笑い芸人・ケンドーコバヤシ(43)が3日、都内でTOKYO MXのバラエティー番組「どうなる?」(毎週月曜午後10時30分)の収録を行い、久々に元相方のピン芸人・村越周司(42)と共演した。

 2人は1995年に「モストデンジャラスコンビ」を組んだが、あがり性の村越が2000年に芸能界を去って解散した。その後、ケンコバがピン芸人として売れっ子になる一方、村越は職を転々とした末に06年にピン芸人として復帰。現在は大阪でアルバイトを掛け持ちして家族を養いながら、細々と芸能活動を続けている。

 村越は「コバヤシをはじめ、陣内智則(41)やたむけん(42)ら同期はもっと売れてほしい。そうしたら『村越出せよ』となるやろ。使えるコネは目いっぱい利用させてもらう。なんなら、お前、カネくれや!」と毒づいた。

 しかし、報道陣に囲まれた状況に「こんな芸能人みたいなこと初めて。いい思い出になった」と、およそ芸人らしからぬ言葉が口をついて出る。

 稼ぎのほとんどがバイトのため、ほぼ“一般人”だ。そのせいか「芸人の中ではサバンナの八木真澄(40)やなだぎ武さん(44)と仲が良く、大阪ではよく誘ってもらっている。ただ、コバヤシも八木もなだぎさんも、今となっては住む世界が違う。向こうはそう思ってないかもしれないが、差がつきすぎて僕は敬語でしか話せない」と謙虚だ。

 才能がありながら、気が小さすぎて業界を去っただけに人が良すぎるのだろう。他人を押しのけても、という芸能人根性は皆無のようだ。

 それでも「ユニコーンは再結成している。俺たちも」と精一杯の勇気を振り絞ってケンコバに持ちかけたが、「伝説のバンドと比較すな。こちらは結成していたことすら知られていない。俺的にはメリットが一切ないし、周りが許さない。さっさと大阪に帰れ」と袖にされた。