「AKB48真夏の単独コンサートinさいたまスーパーアリーナ~川栄さんのことが好きでした~」2日目(2日)夜公演で、AKB48・川栄李奈(20)の卒業セレモニーが行われた。

 アンコール後にピンクのドレス姿で登場した川栄は、手紙を読みながら素直な思いを吐き出した。

 まずは「これまで支えてくださったみなさん、本当にありがとうございます」と感謝し、オーディション時代から研究生時代、総選挙を振り返った。

 その上で「自分の夢は何だろうと考え始めて、お芝居をすることだと思った。去年の総選挙ではみなさんにご心配をおかけして申し訳ありませんでした。これから先、何が起こるかわからないから、やりたいことをやろうと思いました」と告白。

 最後に「テレビや舞台で活躍する姿をお見せすることが、応援してくれた方たちへの恩返しだと思っています。5年間本当にありがとうございます」と涙ながらに感謝した。

 また、川栄の卒業後の初仕事として、舞台「AZUMI 幕末編」(9月11~24日=新国立劇場)の主演を務めることが発表されると、川栄は「初めての舞台で、主演で緊張してます。ものすごく不安ですが、AKB48で培ったものを生かして新たなスタートができたらと思います」と決意表明。総監督の高橋みなみ(24)は「川栄、すごいよ」とあふれる涙を抑え切れなかった。

 その後、笑顔がトレードマークだった川栄がセンターを務めた「ハステとワステ」をパフォーマンス。2013年4月に放送されたフジテレビ系バラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」の期末テスト企画でメンバー最下位となり、おバカキャラでブレークするきっかけになった思い出の曲を、“バカセンター”として、全出演メンバー109人を従えて熱唱した。

 セレモニーではメンバーの中で親友でもあり後輩の高橋朱里(17)、次期総監督の横山由依(22)が代表して手紙を読み上げた。

 その後、メンバーが左右に分かれて作った花道に送り出された川栄は「AKB48に入って、本当によかったと思っています。たくさんのメンバー、ファンに出会って、みなさんがいる限り、私は頑張れると思います」とあいさつ。最後に深々と頭を下げながら、グループ活動の様々な写真が映し出されたスクリーンの中へ消えていった。