お笑いコンビ「ピスタチオ」の伊地知大樹(30)と小澤慎一朗(26)が7月31日、とにかく明るい安村(33)、ダコタ・ローズ(19)とともに、千葉市で行われた映画「劇場霊」の公開記念イベントに出席した。

 ピスタチオは「休みは全くない」と言いつつ、懐具合に関しては「全く稼げていない。他の普通に出ている芸人と比べても下の下の下」とボヤいた。

 独特の言い回しから白目をむく芸で今年に入ってブレーク。テレビや舞台、イベントにも引っ張りだこで、休みもないほど働きながら、なぜ全く稼げていないのか。

「当たり前だけど、ギャラは取っ払いで支払われるわけではない。だいたい仕事の3か月後ぐらいに払われるので、そのタイムラグがある。まして彼らが所属する吉本興業は、他の事務所に比べると、タレントの取り分が少ないから」(芸能プロ関係者)

 吉本では、ピスタチオと同じく今年ブレークを果たした女性コンビ「おかずクラブ」も、7月27日に出演したイベントで「先月の給料が11万9000円だった」と明かしたばかりだ。

「これは吉本に限った話ではないが、芸人はブレーク直後が一番生活が大変。給料がなかなか入ってこないうえに、交通費や衣装代などの出費が一気にかさむ。タクシー代も、会社に請求するまでは立て替えなきゃならない。もちろんバイトする時間もないから、露出が増えたことによって事務所から借金をするタレントも多い」(同)

 ここ数年は、ブレークしかけても一瞬で消えてしまうタレントも多く、「ギャラが振り込まれるまでのタイムラグすらしのげない芸人も少なくない」(同)。

 とりあえず安定した給料が入ってくる前に消えてしまわないためにも、ピスタチオはここが踏ん張りどころのようだ。