Mr.マリックがカメラトリック利用「マジック特番」に警鐘

2015年07月30日 19時25分

テレビ番組の放送記念会見に登場したMr.マリック

 超魔術師のMr.マリック(66)が30日、都内で「Mr.マリック超魔術シリーズ」(CSファミリー劇場、9月17日午後9時ほか)の放送を記念して会見を開いた。
 
 これらの番組は1989~92年に「木曜スペシャル」(日本テレビ系)で放送された。DVD化されておらず、視聴者の目に触れるのは実に26年ぶりとなる。

「きてます」「ハンドパワー」などの流行語を生み出した当時は時間に追われ、人前で試すことなく新ネタを投入し、失敗したこともあったとか。

「新しいものをやるのはリスクがあった。生放送でなくて良かったなということは結構あった」とマリックは振り返る。

 マリックはテレビ視聴者にスプーンを曲げさせるユリ・ゲラーを目指して“魔術”を習得。視聴者を“暗示”にかけるため、手品師でなくサイキック・エンターテイナーを名乗り、努力の末に見事、視聴者から「スプーンが曲がった」という電話が殺到するほどの“超魔術師”に成り上がった。

 だが、その後のライブでは観客が「暴露本を手にした否定派」と「マリックを拝みながら見る肯定派」の真っ二つに分かれた。そのため、「競馬やパチンコを当てたら、人々がリアリティーを持ち始めて、やりすぎたと思った。さすがにセーブし始めた」という。

 自宅には妻帯者なのに「マリックと結婚する」と主張する女性や、延々と賛美歌を歌う集団などが現れ、そのつど警察に相談するハメに…。

「(超魔術では)止めようがなかった。世の中にはいろんな人がいると痛感した」とフィーバーのデメリットもあったようだ。

 この分野で第一人者のマリックは「私はカメラトリックやサクラを使わず、必ずライブでやる。この3つをとことんやってきたので、今も消えずに残っている」と、基本を守ってきたと主張。さらに「テレビ局は新鮮で見栄えのいいものに飛びつくが、この原則を外すとダメ。どんなにすごくても、カメラトリックと分かった瞬間に見放されて消える。特にネット時代の今の人たちは目が肥えている」と、大掛かりなトリックで視聴率を稼ぐ最近のマジック特番に警鐘を鳴らした。