25~26日に放送された「FNS27時間テレビ2015」(フジテレビ系)で「88キロマラソン」に挑戦したお笑い芸人・大久保佳代子(44)が見事、放送時間内にゴールした。猛暑を克服した完走で「芸人魂」を証明した大久保が、芸人として尊敬してやまないのが本紙客員編集長を務めるビートたけし(68)だとか。深い“たけし愛”が、過酷なマラソンを完走する力の源になったようだ。

 大久保が女芸人としての意地を見せた。連日の猛暑は“オバフォー(OVER40)”の体力を確実に奪っていた。それでもマラソンの合間にはミニコントで笑いを取ることも忘れなかった。

 ゴールテープを切ると、あまり人前で泣くことのない大久保が涙を見せた。「ゴール手前で沿道のみんなが『ガンバレ』とか『お帰り』とかいう声援をしてくれて、すごくうれしかった」と素直な気持ちを吐露。そんな姿を見て、相方の光浦靖子(44)も感極まっていた。

 マラソンについて大久保は「しんどい仕事。2度とやりたくない」と本音を漏らす。それでもやりきったのは、芸人としてプロの仕事をやり切るというプライドが成せる業だが、それだけではない。大久保にはもう一つ「尊敬するたけしさんに近づきたい」という夢があるという。

「20代のころ全く売れなかった大久保は一時、OLに転身するなど、芸人をあきらめかけた時期があるが、それでも辞めなかったのはたけしさんの存在があったからですよ」と言うのはある芸能プロ幹部だ。

 関東の芸人にとって、それほどたけしの存在は大きく、女芸人の大久保も例外ではない。というよりもむしろ崇拝している。

「一時は関西の吉本興業が数と質で関東のお笑い界を席巻したが、そうしたなかでたけしさんは1人、関東の牙城を守ってきた。大久保もたけしさんの笑いが大好きで、“心の支え”といっても過言じゃないですよ」(同)

 大久保は頻繁に女芸人同士で飲み会を開くなど、後輩の面倒見がいいことでも知られている。実はこれも「たけしさんが軍団さんをかわいがっているのを見習っている」(同)。実際に大久保の現場での評判はすこぶる良く、テレビ局関係者は「すごく周囲に気を使っている。筋が違うことをされたら文句を言うことはあるが、普段はスタッフにも気持ちよく接している」と絶賛する。

 そんな大久保が夢見ているのが、たけしとの共演だ。これまで表立って口にすることはなかったが、今回のマラソン前には「完走して、たけしさんと近づきたい」と話していたという。

「これまでは『共演したい』なんて、言ったこともなかった。でも今回のマラソンは、それほど気合が入っていた。マラソンの合間にミニコントをしていたが、あれはたけしさんのコントキャラ『火薬田ドン』を意識していたようだ」(同)。普段は肉食系キャラをアピールする大久保だが、実は心の底では“たけし一筋”なのだ。

 また大久保は、北野武監督の映画にも傾倒しており、他メディアのインタビューにも“北野愛”を語っていたこともある。この思いがたけしに伝われば、マラソン完走の次は北野作品のヒロインに抜てきという奇跡も起こせるかもしれない!?