原恵一監督「クレヨンしんちゃん」映画製作秘話を披露

2015年07月24日 18時22分

原恵一監督

 埼玉・川口市で開催中のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015で24日、「映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」の原恵一監督(56)がトークショーを行った。

 この日が誕生日の原監督は「どっかから借りてきたものをしんちゃん流にパロディーにしていたが『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(01年)でオリジナリティーを確立した。ここが僕の転換期。一度作ったからには元には戻れなくなり、大きなチャレンジをしようと思って製作したのが『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』(02年)」と振り返った。

 アニメと映画のドラえもんシリーズで名をはせ、しんちゃんシリーズで名声を確立した原監督。そのキャリアは戦いの日々でもあった。

「しんちゃんが大人の(子供に)見せたくない番組に選ばれて、テレビ局の自主規制でだんだんと下ネタや下品な部分を削られた。それに対する反発心があった」という。映画しんちゃんシリーズが進化した裏には、そんな“大人の事情”もあったようだ。

「最初のころは家庭内のエピソードを一話にしていたが、映画版で世界や地球の危機を描くようになった。それを防ぐのがバカで下品な5歳児と平凡な両親というミスマッチが面白い。今回はどんなたくらみを出そうかと毎回考えている」

 この日、会場は夏休みの家族連れでにぎわった。原監督は「テレビは視聴率だが、映画は直接お客さんの反応がわかるのが醍醐味。受けると思ったシーンが受けなかったり、意外なシーンが受けたり、そういう部分で学んだことは、僕のキャリアに役立っている」と語った。