MBS新会長・河内一友氏がNHKの体質を問題視

2015年07月23日 21時16分

MBSの新会長に就任した河内一友氏

 MBSが23日、大阪市内で新会長・新社長就任会見を開いた。新会長には同社の社長だった河内一友氏(68)が、新社長には同じく常務の三村景一氏(60)が就任する。
 
 三村氏は明石家さんま(60)や笑福亭鶴瓶(63)が出演するラジオ番組「MBSヤングタウン」などを手掛けた敏腕プロデューサーだったが、初めての会見とあって「非常な緊張感が…。ますます重圧です」と社長のプレッシャーを早くも感じて苦笑した。
 
 一方、河内氏はやらせ疑惑についてあやふや決着を図ったNHKに言及した。昨年5月にHHKで放送された「追跡〝出家詐欺〟~狙われる宗教法人~」などでやらせ疑惑が指摘され、取材した記者や役員らが大量に処分された一方で「やらせ」ではなく、「過剰な演出」があったという調査報告書がまとめられた。放送倫理・番組向上機構(BPO)で理事を務める河内氏は「かなりクロに近いだろうなと個人的には思いました」と断罪。さらに、視聴率至上主義に走るNHKに苦言を呈した。

「民放連の会長もおっしゃってたようなんですけど『民営圧迫』だと思うことが多々あります。我々、民放がいろいろ開発してきたことをNHKがやっている。非常に疑問に思っている」

 例に挙げたのはゴルフ中継だ。ティーグラウンドには、背景にスポンサー名の入ったボードを設置していることが多く、現在はNHKもその映像を取り入れている。

「実はあれは四十数年前に私達、毎日放送(現MBS)が考えた手法。できるだけ名前がカメラに入ったら(スポンサーから)その分お金もらえるんじゃないかなと考え出した」と苦労の末に編み出した宣伝方法だったという。

 それだけに河内氏は「あのとき(著作権を意味する)(C)を取っておけばよかったな」とNHKの〝丸パクリ〟の宣伝方法を批判。重ねて「視聴率でない、いい番組をNHKさんには作っていただきたい。一民放事業者としてだけでなく、一国民としても思う。そういった意味ではNHKさん、ちょっとやりすぎちゃうかなと思う」と商業主義にかじを切りだしたNHKの体質を問題視した。