喉頭がんのため声帯を摘出した音楽プロデューサー・つんく♂(46)が作曲した子守唄「うまれてきてくれて ありがとう」(9月2日発売)の制作発表が21日、都内で行われた。

 この曲は日本子守唄協会の創立15周年プロジェクトとして、協会会長を務める作詞家・湯川れい子氏(79)がつんく♂に作曲を依頼。綿密な打ち合わせをして作詞したという。この日の制作発表には、湯川氏と歌唱を担当するのはクミコ(60)が出席した。

 つんく♂と何度もメールのやり取りをした後、直接会って打ち合わせをしたという湯川氏は、つんく♂の状態について「手元のパソコンで言葉を打ってモニターで私たちが見る感じでした。すぐそばにいたので、声というよりも言葉として『そうですね』とか『OK』は感じ取れます」と説明。また、一度は声を失ったつんく♂だが、術後から取り組んでいる食道発声法が徐々に実を結びつつあるという。

 数々のヒット曲を作詞してきた湯川氏は、つんく♂の作った曲に対し「スケール感が大きく、きれいなメロディー。聞いただけで涙が出た。この曲にどんな言葉をつけたらいいのかとプレッシャーでした」と話し、改めてプロデューサー・つんく♂の才能をたたえた。