昨年大ヒットしたディズニーのアニメ映画「アナと雪の女王」の人気に、ロシアが“便乗”してきた。

 ロシアのアニメ映画「雪の女王 新たなる旅立ち」が日本で18日に公開される。一見すると“本家”の続編に思われるが、全く関係ない。「アナ雪」の主人公である王女のアナとエルサも、もちろん出てこない。ディズニー版もロシア版も、アンデルセン童話「雪の女王」からヒントを得た共通点があるだけで、ロシア版は童話と同名の映画タイトルにした。しかも、この便乗、実は2回目だった。

「1回目は、ディズニーが『アナ雪』の製作を発表した2011年冬。この機を逃すなとばかりにその翌年、ロシアで『雪の女王』が公開され、そこそこヒットした。ただ日本では上映されなかった」(映画関係者)

 2回目が今回だ。

「ディズニー側は今年3月、『アナ雪』続編の製作を発表。それを読みきったようにロシア側は先手を打ち、『雪の女王』の続編『――新たなる旅立ち』を今年1月に公開した。そして今週末、この“便乗映画”が日本に初上陸するわけです。ディズニー側もロシア版続編の日本公開を当然知っているけど、特に嫌悪感を示してなく、今のところ静観しています」(同)

 本紙の取材に「――新たなる旅立ち」の関係者は「『雪の女王 新たなる旅立ち』というタイトルだから、『アナ雪』の続編と思い見てくれるお客さんがいるかもしれない」と悪びれもしない。

 あまりの商魂に映画界は衝撃を受けている。