一昨年に政治家を目指すため芸能界を引退したタレント・嶋大輔(51)が13日、フジテレビ系情報番組「直撃LIVE グッディ!」で芸能界復帰を発表。同局の音楽番組「水曜歌謡祭」で代表曲「男の勲章」を歌うことが決定したことも併せて発表した。まさにフジテレビが“丸抱え”の様相を呈しているが、果たして――。

 13日昼、嶋の所属事務所から報道各社に「嶋大輔『緊急重大発表』のお知らせ!」と題したファクスが流れた。詳細はこの日の「グッディ!」で明かされるということで、各社「何事か?」と身構えていたのだが…蓋を開けてみれば芸能界復帰というものだった。ワイドショー関係者は「正直、期待外れ。そもそも引退していたことすら、世間の人は知らないのでは?」と困惑した様子で話した。

 それにしても今回、目立ったのは、異常なまでに“前のめり”なフジテレビの姿勢だ。テレビ局関係者は「『グッディ!』も『水曜歌謡祭』も春に大きな期待とともに始まった番組ですが、どちらも視聴率は低迷。両番組とも焦りは隠せず、少しでも話題性があれば乗っかってしまう状態です。今回も嶋の復帰という話題に食いついてしまった」。

 両番組とも少しでも視聴率を上げようと試行錯誤してきたが、まったく成功していない。先週の「水曜歌謡祭」には、来日していたサッカー界のスーパースター、クリスチアーノ・ロナウドをゲスト出演させたものの、“大失敗”に終わった。

「多くの人が『なぜ音楽番組にロナウド?』という疑問を持っていたところ、案の定な結果に終わってしまいました。客席でつまらなそうにタオルを振り回させられているロナウドの姿は、ネットを通して日本だけではなく世界中に駆け巡り、失笑の嵐です。おまけに視聴率もダメでした」と音楽関係者。

 なかなか浮上のキッカケをつかめないフジテレビが頼ったのが嶋の復帰という話題だが、思惑通りにいくかはかなり微妙と言わざるをえない。