歌手・新沼謙治(59)が12日、都内でデビュー40周年記念コンサートを開催した。

 1976年2月に「おもいで岬」でデビューしてから、40年目を迎えた新沼。「ページをめくるたびに、たくさんの思い出がある。よくここまでやってきたということで、自分を褒めてあげたいです。いつも優しく支えてくれたファンのおかげだなと思いますね」と話した。

 岩手出身の新沼はオーディション番組「スター誕生」で合格し、芸能界への“切符”をつかんだ。デビュー時、歌とともに話題となったのが、東北なまりだ。

「僕が出てきたときは、誰も(方言で)なまっていませんでした。千(昌夫)さんもなまってなかったんです。僕が出てきてから、なまるようになりました」と振り返った。

 新沼は2011年9月に、最愛の妻でバドミントン世界女王の湯木博恵さんを甲状腺がんで亡くした。「三回忌を過ぎて、4年目になりますと、『いないんだな』と(実感せざるを得ない)いう気持ちになります」

 コンサートではデビュー曲から最新シングル「まぼろしのキラク」まで22曲を、まるで自分の歴史を振り返るかのように力を込めて歌った。