新ドラマ惨敗発進に「問題の多いフジこそリスクの神様が必要」の声

2015年07月13日 10時00分

 視聴率低下による広告収入の減少が止まらないフジテレビの新ドラマが、また惨敗スタートを切った。堤真一(51)主演、ヒロインに戸田恵梨香(26)の「リスクの神様」で、視聴率は8日の初回が7・0%。水曜夜10時に同時スタートした「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ系)は14・7%で好発進した。インケツぶりがまた際立った格好だが、関係者からは「問題の多いフジこそリスクの神様が必要」との声が上がっている。

 

 

「リスク――」で堤演じる大手商社の危機対策室長は、米国で企業や政府関連の危機管理経験を持つ危機管理専門家で、戸田はその部下となる東大卒の帰国子女の設定だ。


「様々なトラブルを解決する企業モノで、銀行内部を描いて大ヒットした『半沢直樹』のような成功を狙ったのでしょうが、地味~な印象しか残らずでした。これでは『花咲――』に大差をつけられるのも当然。もはやフジのドラマ部門は、かつての勢いが戻ることはないんじゃないかとドンヨリしているそうですよ」(テレビ関係者)


 そもそも同時間帯はフジにとって“魔の水10”とも呼ばれていた。4~6月期も日テレの堺雅人(41)主演「Dr.倫太郎」に対し、フジは阿部サダヲ(45)・山口智子(50)の「心がポキッとね」で対抗したが惨敗した。


「『Dr.倫太郎』はさほど伸びず平均で12・7%、『心が――』は6・7%でしたからね。その前の1~3月クールも日テレに惨敗してますし、この7~9月クールも裏番組が強い『花咲――』ですから、苦戦は予想されてました。でもここまでひどいダブルスコアとは…」(ドラマ関係者)


 インケツ状態から抜け出そうと白羽の矢を立てたのが堤だった。堤といえば、2000年に松嶋菜々子(41)の相手役として出演したドラマ「やまとなでしこ」(フジ系)が同26・4%を獲得。警視庁の身辺警護官を演じた「SP」シリーズでの硬派な演技などで知られるが「花咲――」に返り討ちにされた形だ。


「そもそも危機管理の意識が最も低いテレビ局が、このテーマを扱う資格があるのか? 最近、BPO(放送倫理・番組向上機構)に提議される問題はフジが一番多い。最も危機管理意識に欠けた局なのは間違いない」(芸能プロ幹部)との辛らつな意見も出ている。


 2月に放送されたバラエティー番組「カスペ!『あなたの知るかもしれない世界6』」では、自転車事故の再現ドラマの合間に被害者遺族がインタビュー出演。被害者が金銭を目的とした“当たり屋”という内容で放送されたが、インタビューに応じた遺族が今月5日に記者会見し、事前に当たり屋の説明は一切なかったと明かした。遺族は同日、BPOに人権侵害の申し立てを行った。


 先月放送された日韓問題を扱った特番「池上彰 緊急スペシャル!」では、韓国人にインタビューしたVTRで、発言内容とは異なるテロップが表示された件でも、BPOに苦情が相次いでいるという。


 朝の情報番組「とくダネ!」では横浜市のNPO法人「エコキャップ推進協会」が「不正に経費を使用したように編集されていた」とBPOに審議の申し立てを行った。また3月に放送された「ニュースな晩餐会」では、ストーカー行為をしたとされた男性が「ボカシが薄くて特定され、会社を退職することを余儀なくされた」とBPOに訴えた。


 最も「リスクの神様」を必要としているのは、フジかもしれない。
(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)