AKB48グループの選抜総選挙で1位になった「HKT48」指原莉乃(22)がセンターを務めるシングル「ハロウィン・ナイト」(8月26日発売)が4日、初お披露目された。大ヒットした「恋するフォーチュンクッキー(以下、恋チュン)」以来、2年ぶりのセンターに指原は気合が入りまくっているが、その脳裏にはファンやメンバーからの“酷評”の過去があるとか。「ダサいよね」という声にもめげず奮闘した指原の思いとは――。

 4日に放送された日本テレビ系「THE MUSIC DAY」で、指原らメンバーはそれぞれハロウィーン風の衣装で登場。昔懐かしいディスコ調で、「恋チュン」のような踊りやすさが前面に打ち出された新曲「ハロウィン・ナイト」を指原はノリノリで初披露した。

 AKB48にとって41枚目のシングルとなる新曲披露後、指原はツイッターで「めっちゃいい曲 みんなも聴いてたら絶対好きになるよ~」とアピール。さらに、「#二年前恋チュン初披露後の酷評は忘れない」と加えた。

 AKB関係者は「『恋チュン』は150万枚を超える大ヒット曲となっただけでなく、振り付けをマネしたファン、企業、自治体などがネット上に動画を公開し、社会現象になった。

 ただ、今でこそ“AKBを代表する曲”と言われるが、最初はネット上でファンの酷評が雨あられだった。しかもメンバーからも『ダサい』『踊るのが恥ずかしい』『カップリング曲でしょ』と酷評が…。指原が忘れないのも当然でしょうね」と指摘する。

 指原にとって「恋チュン」は、2年前の総選挙で1位となり初めてセンターに立った思い出の曲。ミュージックビデオはHKT48の地元・福岡で撮影されたが、1980年代ディスコ調のダンスナンバーに不慣れなメンバーの中には「踊りたくない!」と言い出す者まで出現。そんな状況を目の当たりにした指原も「これはヤバい…絶対に売れない」と弱気になったという。

「指原は当時、なんと秋元康総合プロデューサーにもメールで『新曲、ヤバイです…』と不安を伝えたと聞いてます。でも秋元さんだけは『絶対にはやるから大丈夫。頑張れ』と、指原の背中を押し続けた」(同)

 そんな秋元氏の激励に指原も奮起し、尻込みするメンバーをよそにイベントやライブ等で率先して振り付けを伝授した。

「恋チュン」のイントロ部分には、おにぎりを握るような振り付けがある。振り付けを担当したパパイヤ鈴木(49)はメンバーに「りんごを磨くように」と教えたが、指原はライブで「おにぎり~」と誰よりも楽しそうにファンに振り付けを細かく教え、時には「踊らないと帰れませんよ!」と恥ずかしがるファンにもムリヤリ踊らせていたという。

「指原の総選挙1位に不満を持っていた一部のメンバーは“酷評”にほくそ笑んでいたが、かえって指原は燃えたのかもしれない。いつしか“絶対にはやらせる”という姿勢に影響され、メンバーも堂々と踊るようになった。ファンにも受け入れられて、振り付けがどんどん浸透していった」(同)

“酷評”をバネにして「恋チュン」を社会現象にまでしたのは、指原のすさまじいまでの熱意にほかならない。「ハロウィン・ナイト」に対してもネット上では厳しい声が散見されるが、指原はこの“酷評”を再び跳ね返せるか?