池上彰氏 自民議員「メディア制裁」発言を一刀両断

2015年07月05日 19時06分

 ジャーナリストで東工大教授の池上彰氏(64)が5日、テレビ東京系特別番組「池上彰の教科書に載っていない20世紀~あの『言葉』が世界を変えた!?~」(26日午後8時54分~)の収録と会見を同局で行った。

 シリーズ第6弾の今回は、ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーや米大統領ジョン・F・ケネディらの演説に注目。ドイツに足を運び、ヒトラーを足跡を訪ねた池上氏は「第1次世界大戦以降の歴史というのは、教科書にも載っているが、記憶に残っていない人も多いので、改めてビジュアル化してみようというのがひとつ。また、戦争を体験している人が減っている今、戦後70年が直接戦争を伝える最後のチャンスなのではないかと思う」と番組の意義について述べた。

 最近もそのあり方が議論の的になるメディアについても「第1次世界大戦から第2次大戦にかけて、国民が熱狂するとそこに乗っかって部数や視聴者を増やし、あおり立てることによって、国民がさらに熱狂していった。極めて残念なことだが、ネガフィルムとしてそこは捉えていかなければいけない」と、負の側面を冷静に見直すことの重要性を指摘した。

 一方で、自民党議員の「メディアに制裁」発言については「民主主義の基本において、あり得ないこと」と切り捨てた。