萩原さん事故死問題 妻・まゆ美さんが高井戸署の謝罪を拒否

2015年07月01日 17時59分

都内で記者会見を開いた萩原流行さんの妻・まゆ美さん

 4月22日に東京・杉並区の青梅街道で起きた個性派俳優・萩原流行さん(享年62)の交通死亡事故で、妻のまゆ美さん(62)が1日、都内で記者会見を開いた。
 
 事故は、警視庁高井戸署の護送車の運転手が安全確認を怠ったため発生。慌てた萩原さんはバイクから転倒し、後続の乗用車に引かれて心房破裂で死亡した。
 
 まゆ美さんは先月24日、捜査を担当する杉並署から、
 ①事故原因となった高井戸署側が過失を認めたこと
 ②高井戸署側が謝罪する意向があること――の2点を説明された。
 
 この日の会見のポイントは3点。1つ目は、まゆ美さんが高井戸署側からの謝罪を拒否した点だ。このウラには、警察への根強い不信感がある。
 
 5月14日に事故を捜査するための実況見分が行われた際、まゆ美さんは警察側から「賠償金は公費から出ます」といきなり告げられたという。「あの時点(5月14日)で(高井戸署は)過失を認めていない。なぜ、あの場で賠償金の話が出るんでしょうか」と主張する。まず過失を認めた上で、その次に賠償金の話をすべき――つまり順序が逆というわけだ。
 
 一方、萩原さんを引いた乗用車の運転手は先月1日、まゆ美さんの元へ謝罪に訪れ、賠償金を支払う用意があることを説明した。
 
 会見のポイントの2つ目は、刑事告訴の時期。今後の警察側の態度によっては、警視庁を管轄する東京都を相手取り、刑事告訴する意向。まゆ美さんはその時期を「秋くらい」と話した。
 
 民事提訴は流動的。乗用車の運転手はすでに謝罪し、高井戸署の運転手もようやく過失を認めた。そのため、この2人の運転手を相手取った民事提訴は「戦闘的にならなくてもいいと思っている」と会見に同席した堀内稔久弁護士(76)は述べる。今後の捜査の進展具合などによっては、示談で解決することもあり得る。
 
 堀内氏によれば、乗用車の運転手、護送車の運転手は今後、書類送検される見込み。
 
 3つ目は、この日の会見を開いた目的。それは、萩原さんの“冤罪”を晴らすためだ。
 
 萩原さんは2013年1月~今年3月の間に、3度事故に遭っている。これらは萩原さんが事故を「起こした」と報じられたが、萩原さんに過失はなく、実際は事故に「遭った」だけだと、まゆ美さんは主張。「萩原の名誉の回復が一番の願い。(会見を開くことで)汚名を晴らせるじゃないかと思いました」と語った。
 
 会見には約60人の報道陣が集結。まゆ美さんは、夫が生前愛用していたブルーのGジャンを持参した。ホワイトボードに黒ペンで書き込み、立ちながらマイクで説明するプレゼンのような珍しい会見スタイルだった。