【テロップ誤報】フジ また池上彰氏の顔に泥

2015年07月01日 06時00分

フジの凡ミスに“アンチ池上”がますます増える?

 日韓問題を扱ったフジテレビの特番「池上彰 緊急スペシャル!」(6月5日放送)で、韓国人にインタビューしたVTRで翻訳テロップとは異なる映像を使用したとして同局は6月29日、番組公式サイトで謝罪した。「ありえない編集ミス」(テレビ関係者)は、人気キャスターの池上彰氏(64)が、韓国と日本の“親韓勢力”を完全に敵に回し、ネットなどによる攻撃の標的にされるピンチを招きそうだ。

 謝罪の原因となった問題シーンは2か所だ。1つ目は女子高生がインタビューに答えて「(日本は)嫌いですよ、だって韓国を苦しめたじゃないですか」というテロップ付きの映像を流したが、実際には「(韓国には)文化がたくさんあります。だから、外国の人がたくさん訪問してくれているようです」と話している場面だった。

 2つ目は30代男性がインタビューに答えるシーン。「日本人にはいい人もいますが、国として嫌いです」というテロップが流れたところで、男性は実際には「過去の歴史を反省せず、そういう部分が私はちょっと…」と話していた。

 ただ、2人ともインタビューの別の部分で、テロップに書かれた通りの発言はしていたという。同局は番組ホームページで「編集作業でのミスに加えて、最終チェックが不十分であったため、誤った映像を放送してしまいました」と説明、謝罪した。

 他局の民放関係者は「コメントの捏造(ねつぞう)という最悪ケースではなかったものの、普通ならありえない凡ミス」と話す。

 編集ミスはフジの大チョンボだが、そもそも池上氏はオンエア時点からある意味“危険な発言”をしていた。

 同番組で池上氏は韓国の起源について「韓国人が自ら戦って国を作ったのではない。日本が戦争に負けて、朝鮮半島を捨てた後、棚からぼた餠式に国ができちゃった。自分たちが戦って国を作ったことがないので、劣等感を持つようになった」と、聞きようによっては辛口ととれる発言をした。

 さらに、安倍晋三首相が4月の米議会演説で「第2次大戦への反省とアジア諸国に与えた苦痛を忘れてはならない」と述べたことに、韓国の朴槿恵大統領が「心からの謝罪をしなかった」と批判したことをめぐって「韓国に謝罪する必要はあるのか」と疑問を呈した。

 この発言は韓国のテレビ局などでも大きく取り上げられたから、同国内に“アンチ池上”が続々と生まれてしまった。

 そんな放送から3週間以上が経過して発覚したフジの編集ミスと謝罪のニュース。

 ある制作会社関係者は「単純な編集ミスをしたフジが悪いのは当然だが、池上氏は韓国に批判的な発言が目立っていただけに…1か月近くたったとはいえ、フジが編集ミスして謝罪したとのニュースが韓国で流れたら、“アンチ池上”となった人たちが、またまたネットなどで攻撃を始めるかもしれない」と懸念する。

 30代のフジの中堅社員も不安げに「池上さんはギャラよりもスタッフの熱意で仕事をする人。思わぬ凡ミスによって、フジとの関係まで悪化する心配があります」。

 フジ広報部によると今回のテロップミスは社内調査ではなく、視聴者からの電話や投稿で判明したそうだ。フジでは先日、バラエティー番組で女優・広瀬すず(17)が裏方スタッフを軽視するような発言をし、大炎上。収録番組にもかかわらず、それをカットしなかった同局の編集体制もヤリ玉に挙げられたばかり(本紙既報)。悪い流れは相変わらず止まらない。

 4年前には“韓流推し”と批判され、抗議デモを受けたフジテレビ。池上氏は朝日新聞の取材に対し、「私の名前がついた番組のなかで起きたことであり、責任を感じています」と語った。フジのチョンボで同氏は“親韓勢力”から批判を浴びる事態となるかもしれない。