みんなに愛された深津絵里ママの「熟年ラブレター」

2015年06月25日 10時00分

本紙記者に送られてきた手紙

 実力派女優・深津絵里(42)の実母で書道家の深津諭美子(ゆみこ=66)さんが肺がんのため、11日に死去していたことが分かった。一人娘の深津も受け継いだサッパリした性格で、周囲から慕われていた「ふかっちゃんのママ」。律義な一面も持ち合わせ、筆ペンでつづる達筆な手紙は「熟年ラブレター」と称された。本紙記者にも送ってくれた直筆の手紙とともに追悼秘話を公開する。

「天国へ みんな アリガト アリガト アリガト」

 深津の名物ママの急逝は、スタッフが諭美子さんの公式ブログに17日、こう報告して明らかになった。

 死去した日は明らかになっていなかったが、知人女性は本紙に「11日に都内の病院で亡くなりました。絵里さんも死に目に会えたけど、最愛のお母さんの死にひどく落胆して…。諭美子さんは最後、しゃべることもできませんでしたから…」と語った。

 深津は15歳のとき、JR東海のCMでブレーク。愛娘に迷惑をかけまいと、母娘で上京した後も諭美子さんは実母であることを2009年まで伏せていた。

 書道家として「諭黄(ユンホン)」の雅号を名乗り、歯ブラシやほうきなどを筆のように自在に操ってしたためる「漢字アート」を確立。約60年に及ぶ書道の功績が認められ、昨年11月には名誉ある東久邇宮文化褒賞を受賞した。

 プライベートでは、女優・安達祐実(33)の実母でタレント安達有里(57)と仲良しで“女優ママ友”だった。

 繊細でありながら、男勝りな一面を持ち合わせていた。

「お世話になった人には筆ペンでわざわざ手紙を送っていた。還暦を超えても続けていたから『熟年ラブレター』とひそかに呼ばれていたんです。深津さんとしょっちゅう会っていたわけではないけど、手紙で激励していたと聞きます」(前出の知人女性)

 本紙記者が諭美子さんと初めて会ったのは2010年。後日、くだんの「熟年ラブレター」が届いた。

「先日は楽しい時間に『謝謝』です 沢山の方々との出会に又、書に関心を持って頂けて嬉しく思っております」(原文ママ)。筆ペンで、実に達筆な文字を並べてお礼の気持ちを律義につづった。文末を「楽」の1文字で結んでいた。

「『楽』が示すように基本的にはポジティブ。男勝りな人でした」(同)

 一人娘の人気女優はアラフォーだが、いまだ独身。記者が「深津さんは結婚しそうですか?」と探ると「アハハハハッ! 分からないですよ。テレビをそんなに見ていないし、(深津の)活動自体もよく知らないんです」と豪快に笑った。

「それでも深津さんが結婚するか、気にかけていたそう。『男ができたら紹介しなさいよ!』と」(芸能プロ関係者)

 諭美子さんが都内で開いていた書道教室は閉鎖された。

「教室では10人ほどに教えていた。諭美子さんは自身の作品を、教室で教えていた人や知人に全部あげて、諭美子さんの手元にはもうありません。18日には書道を教わっていた人たちがお別れの会を開き、別れを惜しんだ」と前出の知人女性は語る。

 母と娘の共通点もあった。「深津はストレートな黒髪がチャームポイント。片や諭美子さんは、黒のニット帽がトレードマークだった。夏でもかぶっていましたから。母娘で頭部にこだわりを持っていたのも似ている」(前出芸能プロ関係者)

 23日発売の「女性自身」で諭美子さんは、夫と深津、3人での“最後の家族旅行”を夢見ていたと語っていた。

 深津が浅野忠信(41)とダブル主演を務めた映画「岸辺の旅」は、10月1日公開予定。筆を置いた名物ママは天国で、楽しみにしているに違いない。