大泉逸郎 東日本大震災の風化を危惧「歌で伝えていきたい」

2015年06月22日 17時29分

新曲を披露した大泉逸郎。左は作詞をした渡部晃さん

 演歌歌手・大泉逸郎(73)が22日、埼玉・加須市の交流広場「双葉せんだん広場」で新曲「爺(じーじ)の海」のお披露目を行った。

 

 この曲は2011年の東日本大震災で、原発事故のため福島・双葉町から同市内に避難した渡部晃さん(68)が、故郷の海に思いを寄せて12年1月に作詞したもの。同年5月に作曲を依頼された大泉は、妻の伸子さん(71)が南相馬市の出身ということもあって、作曲を快諾。CD化されることになった。

 

 この日、双葉町出身者や地元のファン約100人の前で、新曲のほかヒット曲「孫」など7曲を熱唱した大泉は「女房の実家の南相馬も行ったが、現場は何もないさら地。津波でなにもなくなってしまった。もう住めないということでは同じ境遇にいると思ったし、以前の美しい情景は歌の中に永遠に生き続ける」と語った。

 

 また、震災から4年が過ぎたが「風化してしまうのが一番怖い。この歌を歌い続けて、現状を伝えていきたい」と新たな決意も示した。