「THE MANZAI」賞レースから撤退!

2015年06月23日 06時00分

博多華丸・大吉が優勝した「THE MANZAI 2014」

 年末恒例となっているフジテレビ系のお笑い特番「THE MANZAI」が今年から様変わりするという。漫才日本一を決めるコンテスト形式の大会、いわゆる賞レースから撤退することになったのだ。番組の名称は残す意向だが、内容は大幅に変更され、純粋なお笑いのネタ番組となりそうだ。

 賞レースとしての「THE MANZAI」は2011年から始まり、過去にパンクブーブー、ハマカーン、ウーマンラッシュアワー、博多華丸・大吉と4組が優勝している。決勝が行われる年末に向け、例年は6月ごろから予選が始まるのだが、今年はまだ行われていない。「だから“今年の『THE MANZAI』はいったいどうなるのか?”ということは、芸人の間でも話題になっていた」(お笑い関係者)

 そうしたなか先日、お笑い芸人が所属する芸能プロダクションに対し、フジテレビから同番組に関する説明があったという。「その説明は、“年末に『THE MANZAI』は放送するけど、昨年までのような賞レースの形ではやらない”というものだった」(芸能プロ関係者)

 コンテスト形式には、一人話芸を競う「R―1ぐらんぷり」のほか、「歌ネタ王決定戦」や「NHK上方漫才コンテスト」などがある。一方、フジは今年の5月30日に「ENGEIグランドスラム」というネタ番組を放送し、14・3%という高視聴率を獲得した(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。「今後、この番組を、2か月に1回くらいのペースで定期的に放送し、年末に『THE MANZAI』として放送すると説明があった。でも賞レースではなく『ネタ番組としてやる可能性が高い』と言っていた」(同)

「THE MANZAI」はもともと、1980年代の漫才ブームのころに放送されている。ツービートやB&B、島田紳助・松本竜助などが出演し、爆発的な人気を博した。当時は賞レースではなく純粋なネタ番組だったが、今年からその形態に戻すというわけだ。

「ただ『ENGEIグランドスラム』には、日本エレキテル連合や東京03などコントのコンビや、歌ネタのどぶろっく、はたまたピン芸人のバカリズムも出ていた。『THE MANZAI』というタイトルでやるのなら、漫才をやらない彼らは出演できないのか? その点はよく分からない」(同)

「THE MANZAI」が賞レースから撤退するのは、今年から「M―1グランプリ」(テレビ朝日系)が復活することが大きいとみられる。漫才日本一を決める大会として有名だった「M―1」は10年をもって終了したが、放送する大阪の朝日放送は、今年から「M―1」を復活させることを発表した。

「『M―1』が終了した翌年から『THE MANZAI』が始まったんですが、盛り上がりとしては『M―1』には及ばなかった。そこで『M―1』が復活するのを機に、フジが賞レースからの撤退を決めたのでは」(前出のお笑い関係者)

 ただ芸人に与える影響は大きい。復活する「M―1」は“結成15年以内”を出場資格にしている。「終了する前は“10年以内”だったから拡大した格好だけど、『THE MANZAI』には年数制限はなかった。でも賞レースから撤退すると、結成16年以上の漫才師が出られる大きな大会がなくなる。モチベーションを失うコンビも多いでしょうね」(同)

 昨年の「THE MANZAI」では、結成25年の華丸・大吉が優勝し話題を呼んだが、一つの役目を終えたということか。