その瞬間、テレビ朝日幹部らの中にはガッツポーズをとる者まで現れたという。SMAP・木村拓哉(42)主演のドラマ「アイムホーム」の第9話(11日)が16・5%の高視聴率をマークしたからだ。いまテレ朝内はこのドラマの視聴率に一喜一憂する騒ぎになっている。

「キムタクが春ドラマの平均視聴率ナンバーワンの座をこのまま維持できるのか、そればかりが局内で話題。万が一にもナンバーワンにならなかったらキムタクをはじめとするSMAPはテレ朝に愛想を尽かし、これまで築いてきた蜜月関係が終わってしまうからですよ」(芸能プロ関係者)

 木村本人も視聴率の結果にイライラしっぱなしだという。

「数字がいい時はニコニコですが、悪いときはそれこそ絵に描いたように不機嫌になるんです。13%台が連続したときは常に怒っているといった感じです」(事情通)

 木村のご機嫌が気になって仕方がないテレ朝幹部たちを心底ビビらせているのが、佐藤健(26)が主演するTBS系の「天皇の料理番」。回を重ねるごとに高視聴率をマークしているのだ。

「『アイム――』は9話の16・5%のおかげで平均視聴率を14%台に乗せたが、ギリギリの数字だった。対して『天皇――』は8話までの平均が13・9%。差はわずかですし、視聴率は回を重ねるごとに上昇している。この流れに乗れば、平均でも14%は余裕で超えるし、キムタクを抜く可能性もある」(テレ朝関係者)

「アイム――」は最終話を残すのみ。対して、「天皇――」は4話分も残っている。「最終話といっても、17%台がいいところ。一方の『天皇――』はコンスタントに14、15%台を取り続ければ、最後には僅差で勝つというジャッジです」(別のテレビ局関係者)

 テレ朝幹部の眠れない日々はまだまだ続きそうだ。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)