
女優・樹木希林(72)が16日、都内で映画「駆込み女と駆出し男」(公開中)の大ヒット御礼舞台あいさつを行った。
本作は公開から1か月で動員70万人を突破した。樹木は「いまだに題名を覚えられない」とボヤキながらも、ヒットに上機嫌。禁止されていた一般客の写真撮影を「悪用されても構わない。大丈夫」などと勝手に許可した。
続けて、原田眞人監督(65)を「ハリウッドだったらこの予算では絶対できない物を作っている。憎たらしいところはあるけど、素晴らしい職人。こういう監督が活躍すれば日本の映画界は良くなる」と絶賛。「大好きな監督。ちょっときれいな奥様がいるので難しいところはあるが…」と冗談で笑わせた。
そんな樹木は、仕事や人生を楽しむコツを「他人や世間と比較しないこと。比較すると挫折して、はい上がれないから」とアドバイス。観客にとっては夢のような30分だったが、樹木は「今でも体調は良くない。だから早く帰らせていただきたい。ゴホゴホ…」とせき払いしながら憎まれ口を叩くなど、最後までマイペースを貫いた。