ビートたけし(68=本紙客員編集長)が9月に行われる「第8回したまちコメディ映画祭in台東」で、「コメディ栄誉賞」を授与されることが15日、決まった。

 映画祭は東京の下町で、たけしの原点でもある浅草をメーンに開催。笑いを通して世の中に元気を与えた喜劇人らを顕彰する同賞の受賞者は、第1回小沢昭一、第2回コント55号、第3回谷啓、第4回伊東四朗、第5回ザ・ドリフターズ、第6回堺正章、第7回西田敏行というそうそうたるメンバーが名を連ねる。

 そして末広がりの第8回目を迎える今回、日本を代表する芸人・たけしが戴冠。

 受賞を記念し、かつての“ホーム”の演芸場「浅草東洋館」で、監督・主演作「菊次郎の夏」(1999年)を凱旋上映することも決定。

 下積み時代に、たけしが同館の前身のストリップ劇場「浅草フランス座」でエレベーターボーイとして働き、修業した思い出深い場所だ。東洋館で「北野作品」を上映するのは初めて。

 たけしは「お笑い芸人・ビートたけしと映画監督・北野武のキャリアの両方に対してご評価頂いたという事だと受けとめていますが、自分のコメディアンとしての、また芸能活動の出発点である浅草での受賞ということで、いただけるものは何でもいただく私ではありますが、とりわけ大きな喜びがあります。この映画祭での受賞を励みとしてより一層精進して参りたいと思います」とコメントを寄せた。

 12日には、フランス・ランスで仏シャンパーニュ騎士団から「シャンベラン・ドヌール(名誉侍従)」を叙任されるなど戴冠ラッシュとなっている。