俳優の浅野忠信(41)が15日、都内で行われた映画「あん」の大ヒット御礼トークイベントに登場した。

 同映画は樹木希林(72)と永瀬正敏(48)が主演。浅野は出演していないが、永瀬が台湾の仕事で登壇できないため、代わりにゲスト出演した。ただ、トーク終わりに姿を見せたのが永瀬。その姿に浅野は「何も知らなかったです!」と驚きの表情を浮かべ、浅野のトークを聞いていた永瀬は「お前、ちゃんとしゃべれるじゃねえか!」と浅野の坊主頭をナデナデ。会場は笑いに包まれた。

 浅野は兄貴分である永瀬のために出席する“男気”を見せたが、最近になって映画界での評価が急上昇中だ。「役者としての実力は言うまでもないが、40代に突入して人間ががぜん面白くなった」とはある映画関係者。

「最近はインスタグラムでみかんの網袋をかぶって“変顔”を見せたり、“逆モヒカン”を投稿したり、世間の話題をさらっている。あれで、映画をあまり知らない人間も『浅野忠信という面白い役者がいる』と知ったはずですよ。また、自分の芝居に自信がなきゃできない行為。それがなかったらただの“変なおっさん”になってしまいますからね」(前出関係者)

 近ごろの若手俳優は事務所の鉄壁ガードに守られての温室育ちが多い中で、浅野はスクリーンでもプライベートでも目を引く大物感がある。

 ある映画プロデューサーは「素直に自分をさらけ出せるようになった。昔はあまり多くを語らない感じで、自分の中に“熱”をためこむタイプだったが、いまではちゃんと世間に向けて放出できている」と指摘。

 今後も浅野が何をやらかすのか、楽しみだ。