アイドル周辺でトラブルも…クラウドファンディングの危険な落とし穴

2015年06月15日 06時00分

一時トラブルになった故丸山夏鈴さんの公式ブログ

 インターネット経由で不特定多数の人に出資を呼びかけるクラウドファンディング(CF)が、新たな資金調達法として注目されている。その一方で「集めた金の行方がわからない」「出資したのにリターン(特典)がない」など、詐欺まがいの被害も続出。先日、がん闘病の末に亡くなったアイドル歌手丸山夏鈴さん(享年21)を巡っても、支援金を募った事務所側と遺族との間でトラブルが一時、発生した。気をつけるべきCFの落とし穴とは――。



「クラウドファンディング」はその名の通り、クラウド(大衆)からファンディング(資金調達)すること。夢や目的を実現するため、ネット上で出資者を募るものだ。


 効果的に資金を集めるために重要なのが、出資者へのリターン(特典)。元NHKアナウンサーの堀潤氏(37)は新しいニュースメディアを作る資金を調達するため、一昨年8月にCFを行い、目標金額の300万円を上回る362万2000円を集めた。そのうち30万円出資した5人には、堀氏に講演会やセミナー講師を依頼できる権利が特典として与えられた。


 こうした成功例もある一方で、物議を醸したものもある。元AKB48の森杏奈(21)は今年1月に「20歳を記念して、初めての写真集をつくりたい!」とCFプロジェクトを発表。目標額は200万円で、230万円に達すればメーキングDVDを制作するとした。


 出資者特典は4000円から20万円の11段階に分かれており、20万円コースは森とデートできる権利が用意された。これにはネット上で「デート商法では?」の声も…。


 ネットに詳しい人物は「森さんのケースはまだまともな方。匿名掲示板などでは多額の出資をしてくれた人に体を売る女性もいる。CFが犯罪の温床に使われている部分もある」と話す。


 先月22日に肺がんで他界したタレントの丸山さんをめぐっても、CFなどで集めた金の流れが問題となった。


 所属事務所は2月に「丸山夏鈴応援募金」なる団体を立ち上げ、丸山さんのデビューシングルの利益を彼女とその家族に寄付すると発表。併せて丸山さんのために募金をCFで呼びかけた。


 だが、集まった約230万円の支援金が家族の元に届いていないことが判明。丸山さんの母親はツイッター上で「社長の所で全てストップしています」「募金活動の善意も夏鈴には1円も届いてません」と暴露した。