6日、福岡・ヤフオクドームで行われた「第7回AKB48選抜総選挙」には今年272人のメンバーが参加した。ステージ上に立ち自分の思いを伝えられるのは上位80人のみ。歓喜の裏で、残る192人はスポットライトを浴びることなく去らなければいけない厳しさがAKB総選挙にはある。


 先月20日の速報順位発表でランクインしながら、当日の発表で名前を呼ばれなかったメンバーは18人。中でもショックだったのは、速報では37位とランクインしたものの本番では“落選”したAKBの込山榛香(16)ではないだろうか。


 40位が読み上げられる辺りから、自分のランク外が頭をよぎったのか、こらえきれず涙を浮かべる姿を見せた込山。


 総選挙の当日夜には自身のGoogle+で動画をアップ。泣きはらした顔とともに「ランクインしたら、動画にして、撮る気まんまんだったんですけど、壇上でも名前呼ばれなくて、感謝の気持ち伝えることできなかったし…動画でもみなさんにうれしさを伝えることできないんですけど…」と時折言葉を詰まらせながら、ステージでは伝えきれなかった感謝と悔しさを表した。


 それでも「今年は悔しいことばかりで、これからも悔しい報告が続くかもしれないですけど、みなさんと一緒に上を目指していきたいです」と気丈に告げた姿は、来年へのファンの奮起をうながしそうだ。


 昨年発売の「希望的リフレイン」では選抜メンバーに選ばれ、今年3月にはチームBの副キャプテン就任が発表されたAKBの大島涼花(16)にとっても今回の総選挙は圏外と苦い結果に。発表中に体調を崩したのか、一時退席したとのファンの目撃談もあった。


 総選挙1日後にGoogle+で「どんな顔してみなさんの前に立てばいいんだろう…もう、ステージに立ちたくない。はじめて辞めたいって思いました」と一時は卒業を考えるまでショックを受けたことを明かした。しかし「ネガティブに考えるのはやめました。そんな事してたってなんも生まれないしなんも始まんないから。自分を見つめ直すいいきっかけだと思います」と悔しさをばねにするとつづった。


 若手の期待メンバーで構成された派生ユニット「てんとうむChu!」から7人中唯一ランクインを逃したのがAKB48の西野未姫(16)。


 7日のGoogle+では「正直な気持ちは、てんとうむChu!で1人だけランクインできなくてすごく悔しい気持ちと申し訳ない気持ち」とつづったが、ファンや「てんとうむChu!」メンバーのSKE北川綾巴(16)の励ましもあり奮起。来年のアンダーガールズ入り(17位~32位)を目標に頑張ることを誓った。


 悔しかった今回の選挙をどう次に生かしていくか。アイドル、そしてファンの来年へ向けたドラマは既に始まっている。