「AKB48 41stシングル選抜総選挙 ~順位予想不可能、大荒れの一夜~」が6日、福岡・ヤフオクドームで開催され、12月に卒業する予定のAKB48グループ総監督・高橋みなみ(24)は13万7252票を集め、自己最高となる4位に入り有終の美を飾った。高橋のスピーチは以下の通り。

「私がAKBに入ってから今年で10年がたちます。最後の総選挙でした。1期生として入って、これまでたくさんの卒業を見守ってきた。このグループでは私は一番になれないことが分かった。前田敦子がいました。大島優子がいました。カリスマ性があって、絶対的な人気があって…。

 私は歌手になりたかったけど、アイドルになりました。どうすれば人気が出るのか分からなくて。キャプテンになって、総監督になってました。私なんかが1位になりたいなんて言っちゃいけないと思ってました。自分のことなんてどうでもよかったんですけど、『1位になりたい』って言ってみたいなって。最後の総選挙で初めて『1位になりたい』と言いました。

 1位になれなかったけど、今はすがすがしいです。1位になりたいと言って、ファンの人と一つの目標に向かっていけたのがとても幸せです。最後の総選挙でみんなに何を残せるだろうかと考えました。私はメンバーに残したい言葉がある。100頑張っても1しか評価されないこともある。人生は矛盾と戦うこと。いろいろ思うけど、頑張らなきゃいけないことはある。

 頑張るのは一瞬じゃないということを分かってほしい。呼ばれなかったメンバーもみんな頑張ってます。劇場公演に立ち続け、学業と両立して頑張って。AKBグループにいればいるだけ、どう頑張っていいのか分からなくなると思います。未来は今なんです。頑張らないと未来はない。頑張らないと始まらないということをみんな分かってます。

 努力は必ず報われるとは限らない。でも、私は思います。頑張ってる人が報われてほしい! いつ評価されるのかは分からない。でも、ファンの人は見ています。それは私のAKB人生で分かる。だから諦めないでね。

 今年卒業してからも言わせてもらいます。最後なのでこれが高橋みなみラストバージョンです。みなさん、一緒に言ってくださいね。

 努力は必ず報われると。私、高橋みなみはこの人生をもって証明します!」

 スピーチが終わると、前田敦子が花束を持ってサプライズ登場。高橋は思わず泣き崩れた。