歌手生活35周年を迎えた歌手・松田聖子(53)がライバルに闘志を燃やしている。

 昨年末の紅白歌合戦では大トリを務め、35周年の節目の年に大きな弾みをつけた聖子。10日には自身が全曲作詞作曲を手がけた記念アルバム「Bibbidi―Bobbidi―Boo」をリリースする。ただ「今年の聖子さんは絶対、負けたくない相手が出てきたと、燃えてますよ」とはレコード会社関係者。その相手が中森明菜(49)だという。

 昨年の明菜といえば、休業中ながらも、リリースされた2枚のベストアルバムが大ヒット。ちょっとした「明菜ブーム」を作り出し、紅白にもニューヨークのスタジオから生中継という形でゲスト出演した。

「大トリとニューヨークからの生中継を比べれば、紅白での立ち位置はイーブンだったかもしれませんが、2014年の音楽シーンで考えれば、明菜さんの圧勝。そのことに聖子さんは“負けた”との思いを強くしているそうです。何とか今年は見返したいとヤル気に満ちているんです」と同関係者。

 聖子と明菜といえば、アイドル時代は“陽と陰”の対極イメージで、誰もが認めるライバルだった。今では同じレコード会社に所属する間柄だが「やっぱり“負けたくない!”との気持ちがありあり。だから今、聖子さんは80年代に大ヒットした『赤いスイートピー』や『渚のバルコニー』を作った松本隆さん、松任谷由実さんといったヒットメーカーに声をかけて、曲を作ろうと必死。ここ数年は35周年の記念アルバムでわかる通り、自身で作曲作詞をする作品が多かったんですが、いつまでもそのスタンスでは明菜さんを超えるようなヒット曲は出せないと、プライドをかなぐり捨てたのでしょうね」と別の音楽関係者。

 新曲の完成はまだまだ先のようだが、明菜というかつてのライバルの刺激が、聖子に往年の勢いを取り戻させるか。