「花燃ゆ」低迷の井上真央に“巻き返しの秘策”

2015年06月06日 16時00分

「2015年NHK大河ドラマ特別展 花燃ゆ」の開会式に出席した井上真央

“低空飛行中”の大河の真央に強力援軍となるか!? 相変わらず悪戦苦闘が続くNHK大河ドラマ「花燃ゆ」。放送開始からやがて半年を迎えるが、上昇の兆しは見えない。主人公で吉田松陰の妹を演じる井上真央(28)も重責に耐え奮闘しているのは、本紙でも報じたとおりだ。そんななか、NHK関係者が「巻き返しの秘策」を明かした。それは、世界遺産&大物歌手とのコラボだという。新戦略が奏功して視聴率を伸ばせるか、それとも――。

 井上は3日に東京・江戸東京博物館で行われた「2015年NHK大河ドラマ特別展 花燃ゆ」の開会式に出席。野村興児萩市長(70)や地元選出衆院議員の河村建夫元官房長官(72)らも見つめる中、自身の演じる久坂文という役柄について「文自身、何かを成し遂げたわけではないが、兄に吉田松陰を持ち、夫・久坂玄瑞を持ち、様々な塾生が集ってくる中で、それらを支えていった。どれだけ悲しいことが起きても、誰かに尽くし続ける方だった」と熱弁をふるった。

 低視聴率にあえぐ「花燃ゆ」は4月12日放送の第15話で平均視聴率9・8%と2012年の「平清盛」以来となる1桁を記録。さらに5月17日の第20話でも9・4%を出してしまった。

「井上さんは4月のイベントに出席した際、『主役の私の力不足もある』とコメントしたり、撮影現場では率先して周囲を盛り上げようとしたりと、強い責任感をもって奮闘しています」とNHK関係者。まさに番組に尽くし続ける女優といったところだが、そのけなげな姿に報いるべく、これまでにも坂本龍馬役に福山雅治起用といったテコ入れ策が話題に上るも実現せず。今回ようやくNHKが巻き返しの一手を打とうとしている。その秘策とは――。

「世界遺産です。日本時間7月3~6日の世界遺産委員会の審査で承認されれば、松下村塾などが世界遺産に認定されます。これを大きくアピールすることで、新たにドラマに興味を持つ人が増えると期待しています。しかもその後、物語は群馬が舞台になる。主人公の再婚相手・楫取素彦は初代群馬県令で、世界遺産でもある富岡製糸場の廃止取り消しに尽力した人物。話題の世界遺産と密につながって、さらに話が面白くなってきます」(前出の関係者)

 現在、国連教育科学文化機関(ユネスコ)から世界遺産への登録勧告が出されている「明治日本の産業革命遺産」には長崎の端島(軍艦島)などのほか、山口県萩市の松下村塾や恵美須ヶ鼻造船所跡など5か所が含まれる。

 くしくも、7月12日の第28話からは文が毛利家の女の園「奥」に仕える新たな展開が始まる。ストーリーに入りやすい抜群のタイミングということもあり、NHKとしても萩の世界遺産を猛プッシュするという。

 また、視聴率獲得に向けては、熟年層をターゲットに別の戦略も練られているようだ。

「大物歌手の橋幸夫さんです。なんでも今年2月にリリースした『長州にて候』は長州の志士・高杉晋作を主人公にした楽曲で亡き師匠・吉田松陰へ語りかけるせりふが心を打つそうです。ドラマ前半の見せ場である吉田松陰、高杉晋作の出演シーンなどの映像を橋さんのコンサートや音楽番組で流してもらい番組をアピールするプランが浮上しています」(前同)

 世界遺産&大物・橋幸夫との“コラボ”で、後半から視聴率を上昇させる作戦だ。だが、ある芸能プロ関係者からは、こんな厳しい指摘も。

「そもそも、題材的に弱いのは最初からわかっていたのだから、放送前から幕末の男たちの物語であることと並行して、舞台の松下村塾が次期世界遺産候補であることをもっとアピールすればよかった。今さら盛り上げようとしたって明らかに遅い。それに、富岡製糸場が舞台になることなんて世間のどれだけの人が知っていたのか。他力本願にしたくないという意地があったのかもしれないが、話題づくりがあまりに下手すぎる」

 井上はこの日、「奥に入って力強く生きている姿を届けられたら」と意気込んだ。果たしてNHKの秘策は、功を奏するか。

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

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