東京都とイベント共催して11年 別所哲也が短編映画にこだわるワケ

2015年06月05日 10時00分

舛添要一東京都知事(左)を表敬訪問した別所哲也

 俳優の別所哲也(49)が3日、東京・新宿区の東京都庁で舛添要一東京都知事を表敬訪問した。別所は4日開幕のアジア最大の短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2015(SSFF&ASIA)」の代表を務め、東京都とは2004年から同祭内の「ショートショート フィルムフェスティバル アジア」を共催する関係だ。

 報道陣にショートフィルムの良さを聞かれると別所は「短編映画の魅力はズバリ『短い』こと。この映画祭では『25分内』が規定。週1回ぐらい映画館に来ていただきたいが、長いとそれもなかなか実現しないこともある。短編には映画の良さが詰め込まれている。“削りの美学”というか、日本人は短編製作も得意だと思います。新たな才能が出て来てほしい」と熱い思いを語った。同映画祭に別所は立ち上げ時点から参加。役者業との両立は激務だが、継続している理由があった。同映画祭から「第2の北野監督を輩出したい」(別所)という野望があるからだ。また、「短編映画」にかける背景には「現在の日本映画界の育成環境が影響しているのでは」とある映画プロデューサー。「多くの日本人は知らないと思いますが、アジアの中で日本は決して“映画先進国”とは言いきれない。アジアの中には国策レベルで映画文化の発展に力を入れている国もある。日本は国のバックアップもまだまだ。長編製作では資金調達をはじめ、新たな監督が割って入る余地も少ない。ただ、短編なら敷居はグッと低くなる。その中から将来のスター監督が出るかもしれない。現在、世界で認められているといえば北野武監督ですから、名前を挙げたのでしょう」(前出プロデューサー)。最近ではパソコンやスマホで映画を見る機会が増え“映画館離れ”が進んでいるとも言われるが、別所は「役者としては、やはり映画は映画館で見てほしい。大きなスクリーンで“光の絵の具”を楽しんで」と話した。