NHK大河ドラマ「花燃ゆ」主演の女優・井上真央(28)が3日、東京都江戸東京博物館で「2015年NHK大河ドラマ特別展 花燃ゆ」の開会式に出席した。

 井上は自身が演じる久坂文という役柄について「文自身、何かを成し遂げたわけではないが、兄・吉田松陰を持ち、夫・久坂玄瑞を持ち、様々な塾生が集ってくる中で、それらを支えていった。悲しいことが起きても、誰かに尽くし続ける方だった」と説明した。

 現在は大奥にあたる毛利家の「奥」に仕えるシーンの撮影をしている。「こんなに波乱万丈なことがあるのかというぐらい悲しいことがあっても、奥に入って力強く生きている姿を届けられたら」と意気込んだ。

 これまでは松下村塾で男に囲まれる撮影だったため、現場の雰囲気も一変。「華やかな着物をまとった人がいて、まるで違う現場。新しい作品に挑んでいる感じ。文さんは本当に新しい世界に飛び込んでいったんだなと思う」

 他の出演者との会話については「当時の方たちはどんな思いだったのだろう、こんなに殺伐としていたのだろうか、いやもっとドロドロしていたんじゃないか、などとみんなで妄想しながら撮影しています」と笑いながら話した。

 同展は4日から7月20日まで。