西口プロレスのリングアナ「ぴんぽんず『最高』川本」ことカワモト文明(43)が主宰する「海賊のように飲む会」が、舞台「未来はイヌ小屋の中にある(仮)」(6月3~7日、学芸大・千本桜ホール)を行う。

 カワモトが作・演出を担当して4年で8作目となる。お笑い出身者ならではのユーモアを交えた近未来ファンタジーだ。同い年の親友、「劇団☆新感線」の吉田メタルらと交友を深めながら演劇人として経験を積み、ようやくやりたいことができるようになってきた。

 カワモトといえば、かつて音楽界とお笑い界で頂点を極めた田代まさし元受刑者(58)の最初で最後の“弟子”として知られる。一時は田代のプッシュもあり「志村けんのバカ殿様」に出演。

 だが、徐々に売れてきた2000年、田代が東急東横線都立大学駅で“「ミニにタコ」事件”を起こし、さらに2001年に薬物事件で芸能界を追放されると、カワモトもレギュラー番組をすべて失う憂き目に遭った。

  それでも、師弟の絆は健在らしい。昨年、田代が出所後も連絡を取っており、都合がつけば来場の可能性もある。カワモトは「前回の出所後には“しゃぶしゃぶ”やケーキ(刑期)をおごってもらった。つくづく懲りない人だなと思った」と師匠を評すると、「今回の劇場は“あの事件”の隣駅にある。これもなにかの 縁。打ち上げは“タコしゃぶ”で」と提案した。

 主演の白田ありさ(23)はEカップの巨乳グラドルとして活躍中。美大の彫刻科を卒業し、テレビ局で大道具のバイトをしていた変わりダネで、写真専門学校を出てカメラマン、CGアーティストとしても活動している“大道具の魔術師”だ。

「要望があれば、打ち上げにはミニスカートをはいて行く」と白い歯をのぞかせた白田だが、“小道具の魔術師”といわれた田代にはくれぐれもご用心!

※ 「ミニにタコ」事件とは…東急東横線都立大学駅で、田代が帽子、サングラス、マスクという姿で女性の下着を盗撮しようとし、東京都迷惑防止条例違反で書類 送検された。田代はこの事件について「『ミニにタコができる』というタイトルのギャグ映像を作ろうとしていた」と弁明し、世間の大ひんしゅくを買った。