今井雅之さんが警鐘を鳴らしていた“自衛官の現実抜きで進む安保法案”

2015年06月02日 10時00分

大腸がんで死去した今井雅之さん

 大腸がんのため5月28日に死去した俳優・今井雅之さん(享年54)がライフワークとしていた舞台「THE WINDS OF GOD」が同31日、沖縄市で千秋楽を迎えた。

 自衛官出身で生前、反戦を訴えてきた個性派役者の急逝。31日に生放送されたTBS系の情報番組「サンデー・ジャポン」では、約30年の付き合いがあったタレントの坂上忍(48)が「自分の舞台を成功させるために、他の仕事も身を削りながら責任を持ってやっていたんだなというのは強く感じます」と故人をしのんだ。

 主演し原作脚本も書いた同舞台と同じように今井さんが力を入れていたのが、木曜レギュラーを務めた独立テレビ局「TOKYO MX」の生放送情報番組「バラいろダンディ」だ。強い政治思想を持つ今井さんはキー局の番組に起用されづらい傾向にあったが、同番組は自由な発言が認められ、気に入っていた。大川貴史プロデューサーが振り返る。

「2013年8月にレギュラー出演の交渉をさせていただいた時、今井さんから『どこまでしゃべって良くて、どこまでしゃべっちゃダメなの?』と確認されました。『女性器以外は大丈夫ですよ』と返したら『ホントに!?』とうれしそうだったのが印象的。14年4月の番組開始時からレギュラーを務めていただき、今井さんの反戦のメッセージは特に視聴者の反響を呼びました」

 同番組でMCを務めるフリーアナウンサーの長谷川豊(39)は「自衛官の現実を知らないまま今国会で安保法案の議論が進んでいることを、今井さんは心配していると思います。命や平和の大切さを強く訴えてらっしゃいましたから」と語った。

 同番組には、5月7日の出演が最後となった。今井さんが死去した同28日の生放送終了後、同番組の出演者、スタッフ約30人で献杯を行い別れを惜しんだという。