17日、住民投票で否決された大阪都構想は年初の時点で賛成意見が上回っていたが、3月ごろから反対意見が逆転した。ちょうどその分岐点で世間を騒がせたのが“浪速のエリカ様”こと上西小百合衆院議員(32)の国会サボリ騒動だ。

 上西氏は3月13日の衆院本会議を体調不良を理由に欠席したが、その前日にショーパブなど3軒の飲食店をハシゴしていたことが発覚。橋下徹大阪市長(45)と釈明会見を行うも、世間のバッシングはやまず、所属する維新の党を除名処分となった。

「住民投票を間近に控えた時期に、彼女の騒動でかき乱された」とは維新の党関係者。当の本人はどう思っているのか? 上西氏を知る関係者は「可決されるとニラんでいた大阪都構想が否決されてショックを受けている一方、内心ほくそ笑んでる部分もあると思う」と証言する。

 というのも、上西氏は先日の本紙インタビューを皮切りに、メディア露出を解禁。住民投票前日の16日には、大阪市内でトークイベントに参加し、全身シャネル疑惑や厚化粧とダメ出しされた自身のメークについて、関西弁でぶっちゃけ話を連発した。

 現在、上西氏のもとには雑誌やネット番組から出演オファーが殺到しているという。ただし、肝心の関西のテレビ局は起用に及び腰。「大阪ではやはり維新の党の影響力が強く、上西氏を取り上げればもめることも考えられる。だから、どこも手が出しづらかった」(同)

 だが、今回の結果で上西氏を維新から追放した橋下氏が今年限りで政界引退。前出の維新関係者は「これで維新の党は終わり。彼女に神風が吹き始めているのかもしれない…」と話す。維新の党の江田憲司代表(59)も18日未明、代表辞任の意向を表明した。“橋下徹を終わらせた女”の新たな肩書をぶら下げ、上西氏はさらに暴れ回ることになるのか――。