【国生さゆり連載14】謎だらけの“天然”新田恵利ちゃん

2012年09月21日 10時00分

 今にして思えば、新会員第1号のその子ちゃんのソロデビュー一番乗りには、いろいろな理由がありました。まず、人気は断トツ。毎日、番組あてのファンレターは山ほど届くし(大げさじゃなく、本当です)、大手芸能プロダクションに所属していたから、立ち居振る舞いも訓練されているし洗練されている。歌唱力だって、私と比べればはるかにありました。

 でも、それらのことに気づかないのが、10代の若さというものです。私だけじゃなく、他のメンバーのみんなも同じだったんじゃないかな。私は「その子ちゃんの次にソロデビューするのは、絶対に私だ」と心に誓い、歌にしろダンスにしろ、“自主練”を徹底して行うようになりました。

 でも、自主練を良しとしないメンバーもいます。このころの私の目に、今で言う「天然」の筆頭に映ったのが、初期メンバーで会員番号4番の新田恵利ちゃんでした。私と同じくらい歌がヘタなのに(笑い)、恵利ちゃんはまるで気にしていません。ひょっとしたら気にしていたのかもしれないけど、そんなそぶりは全然、見せないんです。

 ダンスにしても自主練している様子はないし、この人は一体、何を考えているんだろう? 私には謎だらけでした。でも逆に理解できなかったからこそ、私の目標は「恵利ちゃんより先にソロデビューすること」に定まったのです。