人気お笑いコンビ・オードリーの春日俊彰(36)が7日、足ひれ着用の競泳フィンスイミングのW杯マスターズ大会(6月6日、イタリア・ラベンナ)で、「50メートルサーフィス」の日本代表に選出されたことを都内で明らかにした。棚ぼたで訪れたチャンスに、関係者らの期待は大きい。

 春日は日本代表選考会を兼ねた3月のジャパンオープンマスターズで、得意とする「50メートルアプニア」(息継ぎなし)で2位に入ったが、スタート違反で失格。シュノーケルが使える「50メートルサーフィス」で3位に入るも、代表の座を逃した。

 だが、話はこれで終わらなかった。「50メートルサーフィス」の上位入賞者がマスターズ出場を辞退したため、まさかの出場権が巡ってきたのだ。

「最高でも金、最低でも金!」「メダルを取れなかったら入国拒否でもいい」とビッグマウスを叩いた春日だが、その実力は折り紙つきだ。

 ほとんど練習したことがなかった「50メートルサーフィス」のベストタイム21秒20は、同じ年齢カテゴリー(35~44歳)の前回マスターズ大会銅メダリストが出した20秒92に、0秒28という僅差。フィンスイミングを管轄する日本水中スポーツ連盟は「本気でメダルを狙える位置にいるので大きな期待を寄せている」と熱い視線を送る。春日が活躍すれば競技の普及にもプラスになる。

 春日がフィンスイミングを始めるきっかけとなったスポーツバラエティー番組「炎の体育会TV」(TBS系)も、この展開を大歓迎する。

「国内選考会で失格になって、棚ぼた出場が決まったのは番組的にもおいしい。6月のマスターズには密着する予定。そこでメダルを獲得してくれれば!」(番組関係者)と、結果次第で普段以上の高視聴率が見込めるだけに鼻息を荒くする。

 春日は「イタリア女性から言い寄られたらチャオしちゃうかも!」と鼻の下を伸ばすように、大会前に真面目に調整できるのか不安ものぞかせるが、国際大会出場はもはや本人だけの問題ではなくなってきた。