NHKの報道番組「クローズアップ現代」で昨年5月14日に放送された「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」にやらせがあったとされる問題で、NHKの調査委員会は28日、調査報告書を公表。「過剰な演出」があったとする一方で、「事実の捏造につながる『やらせ』は行っていない」と結論付けた。

 これに伴い、番組を担当した大阪放送局・報道部の男性記者(38)を3か月の停職処分としたことも発表。処分理由は「裏付け取材を尽くさず誤ったコメントを放送したほか、視聴者を誤解させる過剰な演出を行いました」などとしている。

 さらに大阪放送局報道部専任部長ら職員4人は、問題を見過ごした過失責任を問い、減給処分に。管理・監督責任として報道局長ら8人をけん責処分とした。

 また、籾井勝人会長ら4人が役員報酬の一部を自主返納することも発表された。