昨年1月に亡くなったタレント・やしきたかじんさん(享年64)がキャプテンと理事長を務めていた一般社団法人「OSAKAあかるクラブ」の新キャプテンに落語家・桂文枝(71)が就任すると27日、発表になった。

 同クラブは2009年、たかじんさんを中心に大阪を活性化させる目的で発足。

 たかじんさんの死去以降、空席となっていたキャプテンの座に、文枝自ら手を挙げた。

 同クラブが主催となって年末に行われているサンタクロースのコスプレで走る恒例行事「おおさかグレートサンタラン」について文枝は「御堂筋でやれたら」とアイデアを出した。

 同クラブには昨年12月、たかじんさんの遺産から2億円が寄付された。しかし、一部週刊誌で、たかじんさんの妻・さくらさんが遺贈を放棄するように求めたという報道があった。

 これについて同クラブが、初めて公の場で説明を次のように行った。

 理事の1人が「(放棄の)要求はなかった」と、さくらさんからの返還請求はなかったとした。

 一方で、さくらさんから「新しい(別の)財団を作るので一緒にやりませんか」との申し入れがあったことを明かした。しかし、折り合いがつかず、社団法人としての遺贈を受ける期限切れが近づき、破談となったという経緯を語った。

 新理事長には前桃山学院中学・高等学校校長の温井史朗氏が就任する。

 たかじんさんと高校時代の同級生だった温井新理事長が「たかじんさんは大阪が大好きだった。どうすれば大阪が活性化するか考えていきたい」と語った。

 ただ、たかじんさんから寄贈された2億円の使い道については「じっくり検討して語っていきたい」と話すにとどめた。