女優・藤野涼子(15)が26日、都内で行われた主演映画「ソロモンの偽証」のファン感謝イベントに、共演の板垣瑞生(14)と出席した。

 宮部みゆき氏の小説を原作に映画化した同作は3月7日に前編が、4月11日に後編が公開された。今春の高校入学に合わせ、髪の毛を切った藤野は「お母さんは前編を10回見て、後編も1回見た。もっと両親や友達を喜ばせたいし、演技をしたいと思いました」と初々しい笑顔を見せた。

 本格女優デビューにあたり、成島出監督の提案で今作での役名をそのまま芸名にした。この日、その決意について観客から問われると「最初は親から付けてもらった名前でいろいろな役を演じてみたいと思っていた」と切り出した。

 続けて「ただ、私は『ソロモンの偽証』で育ててもらった。撮影中は苦しかったこと、楽しかったこといろいろあったけど、人間は時間がたつと忘れてしまう。その気持ちを忘れたくなかったので藤野涼子という名前にしました」と説明した。

 今後については「高校での勉強を中心に頑張りたいので演技は離れてしまうかもしれない」としつつ、「高校生活を通してまた成長した藤野涼子を見せたい」と高校での勉学を女優の糧にすることを誓った。