ヒロイン役として出演している月9ドラマ「ようこそ、わが家へ」(フジテレビ系)が“合格点発進”した女優・沢尻エリカ(29)に、「エリカ様らしくなくなった」という声が聞かれる。ドラマ宣伝のため、早朝の生番組やクイズ番組にも率先して出演。先日、不行跡をとがめられ維新の党を除名された上西小百合衆院議員(31)の騒動では、沢尻が語源で「高飛車」などを意味する“エリカ様”のフレーズも飛び交ったが、当の本人は意外な反応を示していた――。

 嵐の相葉雅紀(32)主演の「ようこそ――」は、ある日、駅のホームでトラブルになった主人公の家族が、謎のストーカー被害に遭う物語。沢尻は雑誌ライター役だ。

「半沢直樹」で知られる池井戸潤氏の小説が原作という話題もあり、13日の初回は13・0%(関東地区)。今クールドラマの中で3位とまずまずの船出となった。

「実は沢尻の役は、原作にはない役で、沢尻のために作られたようなものです。主演を務めたドラマ『ファースト・クラス』が深夜帯でヒットしたものの、プライム帯で放送された第2弾が平均6・6%(同)と沈み、フジが沢尻を気遣ったからだともいわれています」とは芸能プロ関係者。

 その沢尻は、かなり意気込んでいるという。

「池井戸ファンも注目するドラマということもあり、沢尻は『原作を読んだファンから、沢尻はいない方がよかったとは絶対に言われたくない!』と張り切っていますね」と言うのは周辺関係者だ。

 かつては一切出なかった番宣のための情報番組出演もやってのけた。

「早朝の『めざましテレビ』生出演、クイズ番組『ネプリーグ』にも出て笑顔を振りまいてましたからね。過去の沢尻では考えられない全面協力の仕方ですよ」(フジテレビ関係者)

 ドラマの演出担当者が旧知の仲だったこともいい影響が出ているとも。

「9年前に、沢尻は今回の演出のNさんが監督した映画『シュガー&スパイス~風味絶佳~』(柳楽優弥主演)で一緒だった。成熟した演技を見せたい沢尻VS紆余曲折を経てどんな女優になったかを見たいNさんの対決でもある」と同関係者。

 確かにその間は、8年前の映画の舞台あいさつでの“別に…”騒動や、結婚・離婚、精神不安定説、事務所問題など、お騒がせ女優“エリカ様”として知られてきた。

 今月初め、国会で騒動となった“浪速のエリカ様”こと上西小百合議員の騒動で「わがまま=エリカ様」のフレーズが久々に出た。維新の党は上西氏を即除名したが、当の沢尻はこの騒動をどう見ていたのか。

「本人は今、ハシゴ酒もしていないですし、(上西氏で)エリカ様が話題になっていることも、笑い飛ばしていたくらい」(前出の関係者)


 私生活では、恋人のデザイナーとの交際が順調で、沢尻の実母も含めた3人暮らしが続いているとも報じられている。

「その男性との交際は2013年夏から続いていて、もう事実婚。一時期の不安定ぶりが想像もつかないほど落ち着き、穏やかな私生活を送っている」(別の関係者)

 5月からは、ヒロインとして出演した映画「新宿スワン」(5月30日公開)の宣伝イベントも始まる。

「いわくつきとなった映画の舞台あいさつも、5月初旬に予定されていますが、沢尻も率先して登場する予定です」(映画関係者)

 かつてのお騒がせぶりからみれば“優等生沢尻”はちょっとさみしい気もするが、ドラマ・映画がヒットして穏やかな日々が続くかどうか。