リズム芸「ラッスンゴレライ」で大ブレーク中のお笑いコンビ「8・6秒バズーカー」の“笑えない疑惑”が、インターネット上でまことしやかにささやかれている。それは、「2人は反日で、コンビ名もそれに由来している」というものだ。今や、超売れっ子となったコンビの“反日疑惑”を検証すると――。

「8・6秒バズーカー」は、はまやねん(24)と田中シングル(24)のコンビ。吉本興業の養成所である大阪のNSCを昨年3月に卒業したばかりだが、リズムネタ「ラッスンゴレライ」が今年に入って一気にブレーク。今では大忙しの毎日を送っている。


 そんな2人に浮上したのが「反日疑惑」だ。疑惑となった原因は「8・6秒バズーカー」というコンビ名にある。「8・6」が日付だとすると、米国が広島に原爆を投下した1945年8月6日が象徴的な日として知られる。それゆえ「バズーカー」は原爆に由来して付けられたというのだ。


 先月あたりに一連の疑惑がインターネットに書き込まれてから、噂は一気に拡散。「2ちゃんねる」などの掲示板には「8・6秒バズーカー」のスレッドがいくつも立てられる大騒動に。「8・6秒バズーカー」が反日であるという“証拠”だという情報が続々と書き込まれている。


 例えば「秒」は英語で「second」。これには「2度目」や「再来」という意味もあるため「コンビ名の本当の意味は『8月6日、原爆投下の再来』」。また「ラッスンゴレライ」についても「『落寸号令雷』という、米軍が原爆を落とす号令だ」との書き込みも。さらに「ちょっと待ってちょっと待ってお兄さ~ん」というフレーズも、爆撃機「B―29」の中に「『Chotto Matte』という機体があったから」とも。はまやねんについては「過去に原爆ドームでダブルピース」との書き込みもある。


 この「反日疑惑」について「8・6秒バズーカー」は一切コメントしていない。そのせいか最近は「反日疑惑」が既成事実のように書き込まれているのも目立つ。

 コンビ名については「中学時代に50メートル走で、はまやねんのタイムが8・6秒だったため」というのが一般的になっている。果たして実際のところはどうなのか?


 2人が所属する吉本興業の担当者は「ネットに出ている反日疑惑なんてあり得ない。コンビ名の由来は、いわれている通り50メートル走のタイム。中学生としては相当遅いので、それにインパクトのある“バズーカー”という単語を付けただけです」と説明した。


 いわれなき中傷というのだ。しかし、ここまで炎上すると、本人たちは相当ショックを受けているのでは?


「今は忙しすぎて、そんなことを考えるヒマもない。目の前にある仕事をこなすことで必死」(同担当者)。昨年までは地元大阪でもほとんど仕事がない状況だっただけに、急に超売れっ子となって戸惑っているという。


「1日で東京と大阪2往復するなんてスケジュールもあるくらい。取材も殺到しているし『正直言って、休みたい』と音を上げていたこともありました」(吉本関係者)


 ただ“反日疑惑”に反論せず、まるで事実のように流れてしまうと8月が近づくにつれて再び騒動になる危険性もある。そうなると仕事に影響する心配はないのか?


「今は一発屋の寿命が短いですから。反日疑惑の影響よりも、彼らの人気が8月まで持つのかどうか分からない」(お笑い関係者)


 8月までに消えないように、踏ん張れるか。