昨年1月に亡くなったタレントのやしきたかじんさん(享年64)の長女が、たかじんさんの闘病生活を描いた作家・百田尚樹氏(59)の著書「殉愛」のなかで名誉を傷つけられたとして、発行元の幻冬舎に出版差し止めなどを求めた民事訴訟の第3回口頭弁論が17日、東京地裁で開かれた。

 昨年11月に出版された同書では、たかじんさんの妻さくらさんの献身的な看病が描かれる一方で、長女に対しては「会えば金を無心する」など親子の確執が断定的に記されていた。幻冬舎側も全面的に争う姿勢を見せている。

 この日も前回同様、双方の代理人のみが出席。それぞれの主張をまとめた書類に不備があり、次回までにそれを修正するよう促され、5分足らずで閉廷となった。

 次回裁判は6月5日午前に行われる。