スポンサー企業の創業者から1億7000万円の無利息融資、高級車も無償貸与されるなど利益供与疑惑の渦中にいる日本テレビ・上重聡アナウンサー(34)に対する身内からのブーイングが、収まるどころか激しさを増している。日テレ上層部からは、厳重注意だけで番組降板などの“おとがめ”は今のところナシ。局内では、幹部たちのちょう愛や上重アナ本人のカン違いぶりにあきれ返り、「カネシゲ」と皮肉る声が噴出しているという。

 関係者によると、上重アナが司会を務める「スッキリ!!」にCMを出稿しているスポンサー企業に動きがあるという。

「『上重アナが司会を続行するなら、今の契約が切れ次第、出稿をやめる』というスポンサーが広告代理店に相談を始めているんです。いくら便宜供与を否定しても、上重アナにいい思いをさせていた元会長の『ABCマート』のえこひいき疑惑はぬぐえない」

「ABCマート」といえば日本でも有数の靴小売チェーン。

 その創業者で元会長の三木正浩氏から上重アナは無利息で1億7000万円を借り、東京都内の高級タワーマンションを購入。三木氏の資産管理会社が所有する英国製高級車ベントレー(2000万円超)を乗り回していたことが週刊誌報道で発覚し、世間からも猛バッシングを浴びた。にもかかわらず、だ。

「スッキリ!!」ではABCマートと共同してスニーカーを開発し、発売する計画がいまだ続行中だというから驚き。

「プロジェクトに上重アナは絡んでいないんですが、そんな話は他のスポンサーには通用しない。日テレとしては、雪崩を打つようにスポンサーが撤退する流れになるのが最も怖いのです」(前出の関係者)

 日本テレビ広報・IR部は上重アナの問題が報じられた当時、無利息融資については「業務上のものではなく、会社からの説明は控えさせていただきます」とコメント。原則禁止の自動車通勤のみ、「本人も認めている部分がありましたので、厳重注意の処分をしました」という。「スッキリ!!」の司会については「代わることはありません」としていた。

 だが、視聴者からは抗議が殺到している。

「そもそも、1億7000万円のマンションを無利息で買い、2000万円超の他人の車を乗り回す人間に、庶民の気持ちが分かるのか」「彼が生活保護や年金、生活苦に関する話題を伝えても説得力がない」などなど、確かにもっともだ。

 局内からは、上重アナを現時点で厳重注意にとどめている上層部への不満も聞かれる。

「車通勤を始める局員も増えるだろうし、バレなければ何をやってもいいという風潮が蔓延し始めている。あきれるのは上層部が、帰宅する上重アナを守るため、番組スタッフを一緒に帰らせていることや、上重アナに関する情報を漏らした局内の犯人捜しを始めていること。『スッキリ!!』のスタッフ150人の一人ひとりに事情聴取したり、外部とのメールまでチェックしてるんですから」(別の関係者)

 上重アナへの利益供与問題は本紙既報通り、本来は払うべき1億7000万円の利息部分が贈与に当たる可能性があり、国税庁も関心を示しそうな大問題だ。

 日テレ上層部はこの部分にフタをして上重アナを守る姿勢を見せているだけに、常識ある局員から批判が起きるのもむしろ当然。

「なぜここまで上重をかばうのか疑問です。噂ではABCマートサイドから『上重アナを降板させるな』と圧力があったそう。上重アナと元会長、日テレ上層部の“上重親衛隊”の関係は想像以上に強く、局内はあきれ果てているのです」(制作会社幹部)

 しかも、当の上重アナは、能天気にも「もっと自分が発言するコーナーを作ってください」と番組幹部に言ってのけたと一部で報じられているから、おめでたいにもほどがある。

「KYぶりからいまや局内では“カネシゲ”なんて呼ぶスタッフも複数います」(関係者)

 騒動は収束しそうにもなく、身内から「国税が動いた後では遅い。早く降板させよ」という声も出ているという。

「局内の声を受けて、上層部は税金や法律の専門家に内々で相談しているようで、上重降板の最終ジャッジは、5月のGW前後になりそうですよ」(関係者)

“ごっつぁんアナ”が画面から消える日もそう遠くないかもしれない。